京都市芸術功労賞受賞お祝い会

 今週はInDesignの習得に難儀した。逆引きデザイン辞典を買って、いろいろテストを行う。古いページメーカの様式は引き継ぐものの、書体が使えなくて文字バケしたり、級数や字間、行間の設定値基準が違ったりして、新しいフォーマット決定に苦労する。一応の基準は出したが、実際のプリント効果を確認して最終校を決めたいと思っている。そんな訳で、土曜日も終日、うだうだしてしまった。

 夕方、東華菜館で開かれる、宮永東山さんと井上道子さんの京都市芸術功労賞受賞お祝い会に出かける。10分前に到着、アンティークなエレベーターで4階へ、右の受付側が開けられたら会場はすでに一杯。世話役のK教授が席は決まっていると、主賓姉妹と同じ丸テーブルに案内された。大正15年にヴォーリズ設計で建てられた、この建物から観る東山の眺望は素晴らしい。生き生きとした緑の季節、西陽に照らされた幾つもの建物がしだいに色を変えていく。内山武夫さんの発生で祝宴が始まった。北京料理を美味しく楽しくいただく。隣のIさんから、友人だったと云う故N先生のエピソードをいろいろとお聞きする。ギャラリー16で知り合った作家や関係者の方々、さながら、芸大の同窓会だね。面白く写真を撮ったり、他の席へいったりしていたら、よっぱらいになってしまた。美術館のOさんに最近の関心事を訪ねたら、館には資料は無いとのお返事だったが、詳しい方を紹介された。それで、先日来、調査を続けている画家の旧宅の所在が判った。またしても、驚いたのだが、写真を撮っていた、その場所だった。古い詩の雑誌がどこかで見つかればよいのだが。

 見下ろすと鴨川の流れ。南座の建物が白い光で浮かび上がっている。京都は良い街だと、思う。