宝石の手触り

 昨日の写真を現像に出し、出来上がるまでコロラドコーヒーで読書。今橋映子「展覧会カタログの楽しみ」と中山正子「ハイカラに、九十ニ歳」をパラパラ。前書では、わたしの「マン・レイ展のエフェメラ」では言及していないが「灰色文献」という呼称に考えさせられた。わたしのは、わたしのペースでといったところだな。
 午後、東京の古書店から注文していた戦前の写真集が届く。リング綴じの小さな本で、表紙に丸窓が開けられている。エロティックな表象でまいった。昨日の献辞との関係など、思いながら、出会いはすごいなと思う。

 名古屋から持ち帰ったペリカン万年筆400、ペン先には14C-585と刻まれている。これで、ペリカンがニ本となり、中字と太字のラインナップとなった。わたしの筆圧には、モンブランよりペリカンの方が合っているようだ。叔父さんの遺品なので、大切に使おう。この一本に時代が含まれているからな。