サン・マルコ小広場

9.8 × 14 cm 


 ロマンチックなヴェネツィアの情景をしたためた1908年4月26日付葉書、5月2●日に配達かと思うが日付不明が惜しい(和暦では明治41年)。

 

[メモ]

地球の歩き方』に「運河の向こうに見えるのが、サン・ジョルジュ・マッジョーレ島と教会だ。その昔、この柱の間には絞首刑の死刑執行台が置かれていたといい、ヴェネツィア人は不吉だとして決してこの柱の間を通らなかったという言い伝えがある」と紹介されている。東方見聞録のマルコ・ポーロヴェネツィアのこの港から旅に出、24年後(1295年)に戻ったと聞く、世界に開かれた運河は死を恐れないものの味方。あまりに昔で、ロマンチックな物語だけが語り継がれている──と、しておこう。