利岡誠夫さんの講演

良い天気になって絶好の花見日和、これでは東大路通りのバス北上は無理と思い、地下鉄で東山まで移動。地上に上がってみるとお気に入りの蕎麦屋枡富の前に行列。最近雑誌に紹介されていたので心配していたが、現実となった。昼飯困ったな。博宝堂で依頼していた額縁を受け取りニンマリ。この古い木製額はマン・レイのあつらえだから、いやーーー実に嬉しい。疎水の桜が満開となっていて神宮道の人通りははんぱでない。これは桜の下でお弁当だと、コンビニで買い求め京都国立近代美術館の前庭でパクパク。本当はビールを飲みたいけど、今日は事情があって我慢。二時まで時間調整をしてから利岡誠夫氏の講演をお聴きする。1926年に高知市でお生まれになった氏が化学の勉強をされ、戦時中に研究室が疎開した関係で教授との親密さがまし、教養人の教授からクラシック・レコードや絵画の影響を受けられたと事。氏のお話にガルシア・マルケスやレヴイ・ストロースの話しが出て驚いた。ラテン・アメリカの文学がお好きで文化人類学に興味をもったというのだからすごい。「東京へ会社の仕事で出張したときなども、仕事を忘れて一人神田を回った」「コレクターはコレクションを始めると際限が無いもので、子供と同じで何でも欲しくなる」などと語られた。美術館に寄贈された「ビル・アート」は、氏の造語だと質問者に答えておられたが、展示品については赤瀬川原平森村泰昌の二人を紹介、コレクター心理に関する話題はとてもよく判る訳で「自分に溺れない」と云うモットーや「欲しいと思えばなんとかなる」といった実感に同感していたら、あっというまに時間が経ってしまった。質問の時間が用意されていたので、ご家族との関係、奥様の理解についてたずねてしまった。どの方もどの家も同じなんだな。わたしも家人への感謝をあらためて思う。しかし、サラリーマンであってもコレクターの欲望は際限がない。



セブンイレブンの「彩り御膳」+おーいお茶

満開の琵琶湖疎水を行く十石船、近代美術館の3階から撮影

講演会の整理券は1番だった

コレクションの仮面を手に原始芸術の魅力を語る利岡氏


堀池橋のところでは映画のスタッフ、何を撮っているのかしら。

ギャラリー16に寄った後、ギャラリー・マロニエの小本章展を観て帰宅。