平木収さんのお墓参り

写真評論家の平木収さんのお墓参りに、京都写真クラブのメンバーと共に参加した。京阪電車淀駅で降りて納所から千本通り(鳥羽街道)脇の妙教寺へ。ここは鳥羽伏見の戦いの激戦地であったと云う(本堂の柱には砲弾が貫通した跡があるとガイド本)。昨年は桜が満開だったが今年は寒くて開花には一週間ほど早い様子。本堂の脇から墓地側に回りみんなで平木さんのお墓へ。お酒が好きな人だったから、これを用意し、華を手向け、線香の煙がみんなを包んで行く。大阪芸大の森川潔先生が「ライカと写真行為の革新---写真の可能性について---」(平木さんが原稿を寄せるはずだったんだけど)、森岡パパが遺稿集「写真のこころ」(平凡社)を供え、「般若心経」を捧げる。寒い午後だけど、光はあふれている。光がなければ写真が撮れないからな。メンバーそれぞれが平木さんと言葉を交わした事だと思う。もっと話したかったけど、あまりに早い死だった。合掌。




                    • -

淀駅に戻って、淀城趾を見学。ここの桜は満開だった。話し好きな老人が石組みに残ったの島津藩の印や井戸などを案内してくれた。ちょと観光気分、豊臣秀吉が普請した淀城(茶々の産所)は、先程の妙教寺の辺りだと云う。



                    • -

京阪電車中書島へ移動し、観光見物の続き。辨天浜の長建寺で桜の種類に驚嘆し、月桂冠大倉記念館では、お酒付き300円につられてゾロゾロ入館、「さかみづ」はまろやかだし、利き酒を三種類(お代わりをする強者も) そして、館内で決闘写真対決と村中さんのレクチャー付き集合写真撮影(これが面白い)。濠川の途中には絶好の撮影スボットがあり写真好きの一行はカメラ構えてブラブラと、観光モードはよろしい。寺田屋も覗いた後、予約をしている鳥せい本店へ。



                    • -

いやー、飲みました。飲み過ぎました。床の間に平木さんの肖像をセット(エア・平木)し、金井さんの発声で献杯。「燗酒・濃酵・神聖」熱燗で始めたからか、よく回りました。冷酒で神聖・純米吟醸、鴨ロースから始まったコースも美味しく、話しも盛り上がった。