ヘリング選書-5 『マルセル・デュシャン 芸術を作るこつ── 複製技術時代』

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フランシス・ナウマン著『マルセル・デュシャン』(1999)

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ニューヨーク・ダダの研究者でマルセル・デュシャンマン・レイが専門のフランシス・ナウマンさんが1999年にエイブラムス出版から上梓された、デュシャンの興味深いハードカバー本。全331頁に図版440点(内カラー200点)、見るだけでも楽しめる大人の絵本。冒頭デュシャンの横顔もさることながら、デュシャン制作の限定豪華版『トランクのなかの箱』に収められた『罪のある風景』(1946)が複製された頁に目が釘付けになっております。これは、1年前に京近美で現物を見ているが「素描に射精された精液が用いられている」と云うしなものの書物における再現。これだけでも、この本、欲しいですよね。ルパンのところで在庫しているものは、線引があるため廉価となっている。

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『罪のある風景』(1946)がある頁