『マン・レイ・イストの京都日記』刊行のお知らせ

 弊社ファンの皆様、やっと「京都日記」が配本可能となりましたのでお知らせします。今回も最終工程で思いのほか時間をとられ、本人当初予定の12月初旬リリースが遅れました。申し訳ありません。腰巻きにデュシャンの研究者フランシス・ナウマン氏とときの忘れものの綿貫不二夫さんのお言葉を配したので、合格点をいただけると嬉しい……

 

[ 内容 ]

 『マン・レイ・イストの京都日記』は、2017年〜2022年にかけてギャラリーときの忘れもののブロクに寄稿した展覧会レビュー「マルセル君は寂しそうだ」と「美術館でブラパチ」を中心に纏めたもので、パソコンや携帯のモニター画面とは異なる、紙の本の魅力を楽しんでもらいたいと企画。綿貫氏から勧められ京都国立近代美術館マルセル・デュシャンの「泉」発表100周年に関する5回の連続展示を報告した後、盟友から「冊子にしたら」と勧められたのが始まりでした。刺激的な良い展覧会だったのです。それから6年、関西を中心にいろいろな展覧会を報告。会場でのパチリが威力を発揮したと思うレビュー、撮影の許可を与えてくださった関係者の方々に、この場を借りて感謝申し上げたい。

 本書では紙面の都合で写真を断念し、替わりに6会場の展覧会チラシ(切抜含)と半券を該当頁に挿入、展覧会の臨場感を示すことができたのではないかと自画自賛。もちろん、本書を手元に置いて拙稿ブログの画像を導き出すのも、お薦めの楽しみ方です。→ 石原輝雄のエッセイ : ギャラリー ときの忘れもの  

 紹介した美術館・画廊は、京都国立近代美術館東京国立博物館、ART OFFICE OZASA、国立国際美術館京都市京セラ美術館、細見美術館何必館京都現代美術館京都文化博物館、Skwat HERTZ、大阪中之島美術館、長野県立美術館、東京都写真美術館兵庫県立美術館、DIC川村記念美術館名古屋市美術館など。
 作家はマルセル・デュシャン瀧口修造、宮脇愛子、杉本博司木村伊兵衛長谷川潔ヨーゼフ・ボイスマン・レイなどを紹介した他、グループ展等で傾向・様式・運動などにも言及した。
 尚、名古屋市美術館での『「写真の都」物語』展については別に章立てした。京都と名古屋との関係、故郷は遠くに在りてなのです。「1969年のアスファルト」は展覧会の道案内にしたかったが、ならず、今回、掲載することにした

 刊行の意図、造本の苦労については、ときの忘れもののブログに寄稿する予定にしています。「銀紙書房通信」と合わせてお読みいただけると嬉しい。

 

京都国立近代美術館

京都文化博物館

名古屋市美術館

 

[ 配布 ]

 本書にご興味がお有りの方には、実費負担にてお送りしたいと思いますので、銀紙書房のメール または、本ブログのコメント欄、あるいは、facebook、Messengerなどで、ご連絡ください。ご注文いただけるかどうか、これがいつも心配です、よろしくお願いいたします。

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12月28日

 皆様ありがとうございます。準備した全冊が手許を離れることとなりました。本当にありがとうございます、皆様の温かいご支援のおかげで弊社も無事に年が越せそうです、嬉しいです。ご注文頂いた方々には、お許しを頂いて正月初荷でお届けの予定となりました。心優しいご配慮、重ねてお礼申し上げます。

 明年もいろいろな企画で皆様のご期待に応えたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

[ 書誌情報 ]

 石原輝雄著 『マン・レイ・イストの京都日記銀紙書房刊 2023.12

限定25部 サイズ 21 x 14.8 cm、252頁。 書容設計・印刷・造本: 著者(パピヨンかがりによる手製本)  限定番号・サイン入り。 展覧会チラシ挿入、入場半券貼付。 本文: Aプラン・アイボリーホワイト 47.50kg 表紙: ケンラン・モスグレー 265kg 表紙カバー: キュリアスIRパール 103kg 印刷: エプソン PX-105



手造りなので、個体差があります事お許しください(石原拝)。