『関西の80年代展』報告 in ときの忘れものブログ

 先月21日に閉幕した兵庫県立美術館での『関西の80年代展』について、ときの忘れもの のブログに寄稿した。

→ http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53485962.html

 

 バブルの時代はマン・レイに収集の軸足が移った後なので、作品を買い求める事はなかったが、同時代人として作家たちの活動、表現には関心があった。今回の拙稿をまとめながら、しかし、80年代前半が限度、もの派の作家に親近感を持っていたと改めて感じた。ならば、寄稿しなければ、と指摘されそうだが、時代の確認は必要と思った次第。

 銀紙書房が発行元となった冊子・グラディヴァを知る人など、いないだろうから、この点で、報告に意味があるかとも思う。また、当時の様子は日本美術オーラル・ヒストリーから多くの事柄を得ることができた。北山善夫を訪ねた青木正弘、坂上しのぶの両氏に感謝したい、抱腹絶倒なんです……

 北山善夫オーラルヒストリー1  オーラルヒストリー2

 

保管する北山の個展(ギャラリー16 1981.6.23-7.5)チラシをスキャンする。

 29.6 × 21 cm 片面刷

---

 「会場写真を掲載するので遅れる」と聞いていた『関西の80年代展』のカタログは、やっと15日(木)に手にすることができた。図版編(26.8×20.2 cm, 50pp.)とテキスト編(30.3×20.1 cm, 34pp.)の2部構成。西岡勉デザインの洒落た書容となっている(残念ながらときの忘れものの拙稿に反映させることは出来なかった)。テキスト編は面白いが、図版編はいまひとつ、これは、具体的な作品と会場写真との齟齬を表す結果となった。今後の銀紙書房本の戒めとしたい。