名古屋でピッツア


こだま四号車から、西本願寺のポスターには「世のなか安穏なれ」とあった。
こだまでゆっくり帰省。季村敏夫の「山上の蜘蛛」(みずのわ出版 2009.9.25刊)を読む。プロローグから「ここで私は、詩史を私史と受けとめる。大きな物語ではない、細部としての私的記憶、小さな内的時間を通じ歴史、詩史へ」(5頁)、「ときに筆が、あちらこちらに飛行し、読みづらくなることをおゆるし願いたい。重層性を明示するため、補助線としての註をあえて多用する。」(7頁)、これは、グイグイと引き込まれてしまう書物だ。1時間の充実した読書。さて、名古屋・本山のシマウマ書房をブラブラ、珍しい詩雑誌を幾冊か点検、そして、詩書の棚を丹念に拝見していると、立ちくらみ。この店の照度、本にはよさそうだが、老眼・乱視にはきつい。地下鉄を八事で乗り換え、鶴舞中央図書館で必要なコピー。鶴園前通りの山星書店などをのぞくも、成果なし。そろそろ、戦前京都の詩人達に関する資料集めから執筆に入るタイミングだな。

夜は兄姉と博物館前のピッツア サルヴァトーレ クオモ瑞穂店へ。生ハムとモッツァレラの盛り合わせに赤ワイン(テヌータ・サンマルコ・ロッソ・ネグロアマーロ)、薪窯で焼き上げたドック・ピッツアは美味しかった。その他に食したのはマルゲリータ、バジルとソーセージのスパゲッティ等々、リーズナブルで良い店だった。


ドック・ピッツア (チェリートマト、バジル、モッツァレラ)