8日(木) ミラノ トラム 1500系

カイローリ広場  1719 1系統 (Greco Rovereto 〜 Piazza Castelli) 歩行者天国となったダンテ通りを進み、トラムの路線が交差する停車場へ、撮り鉄の血が騒ぎます。

---

 1500系(1719)は、1927年にミラノ市の技術者によって試作された車両でアメリカ・クリーブランド市などで製造されたピーター・ウィット型路面電車をモデルとしている。およそ500台がイタリアの複数のメーカーによってつくられ(1719はエルネスト・ブレダ社製)、納品、運用を開始している。第二次世界大戦によって深刻な被害を受けるものの廃車は1台で、1940年代後半にかけて修理されている。パンタグラフ化は1976年以降、135台ほどが現役という。恐るべし、小生、随喜の涙を流しております。

 

コルドゥジオ広場停車場 1670 19系統 (Porta Genova 〜 Roserio Ospedale Sacco)

トンマーソ・グロッツ通り 1880 1系統 ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガッレリアの円屋根を望む

ブロレット通り 4606 2系統 (Piazzale Negrelli 〜 Piazzale Bausan)

1611 1880 1系統

---

 [メモ] ミラノのトラムは1881年から運行され、現在、市電管理局(通称ATM)が管理し、世界最大規模の全長180.3キロメートル。軌道幅はイタリア式軌間といわれる1,445ミリ。鉄道網として都市の中心世が高く路線の半分近くがドゥオーモ広場周辺を通過・発着、第二次大戦後は時代遅れとされ地下鉄網への移行が計画された(都市間輸送のバス化、路線縮小など)ものの、ワンマン運転パンタグラフ集電などの近代化をおこなった。1994年から路面電車が復活したのは、利便性や環境対策の他に、市民の古いものへの愛着故と思われる。心が落ち着くのですな。