2002.8.1-8.31 マン・レイになってしまった人

August 31, 2002

昨日は月末最終日で仕事の輻輳を覚悟していたのだが、帳合については順調に処理が進み帰宅時間も遅くならずに終った。平日の仕事をつめ、土・日は休みを取る体制で今後は臨みたいと思う。二日間、自由時間があると、マン・レイ狂いとしての活動再開の眼が見えてくる。今日は朝から英語版のコレクション・ページのスタイル変更を行っている。一区切りついたので、これから河原町に出掛け、ブラブラ------ 10時30分

 9月に入ると、世界と会社が激変した出来事から一年が経つことになる。なんとか一年ながらえた。これからも大変だが、自分にご褒美と思い「リコーGR1V」を買った----そんな余裕も意味付けも可笑しいのだが、スクラップ・ブックを確保し街スナップを何気なく気楽に楽しもうとした時、ミノルタのX-700ではストロボを携行するとさらに重くなって、写真を撮るぞと構えてしまうスタンスになるので、新しいバカチョンを以前から探していた。写真の写りと手軽さでフジのティアラ系統を昼光時に強制発行して家族スナップを撮るのが好きなのだが、これが壊れてしまった。それで、チェンジしたキャノン・オートボーイ・ルナは最悪の代物でピントが合わず、初期不良で機械を交換に出すはめにもなった。写りが汚く、購入当初から広角時の周辺広量不足が気になっていた。最近ではズーム機構も動かなくなり。出番は減った。しかし、X-700では不便という訳である。


錦小路烏丸から南方面をパチリ
リコーGR1V テスト

 

 

 
京都芸センター内の前田珈琲リコーGR1V テスト 

 

 

 

 

 四条のカメラ店で古いカメラを下取りに出し、GR1Vを購入。フィルムを入れ早速に、街をブラブラ----京都芸術センターへ行き、「写真編集者」を返却。アート・アメリカのインデックスでマン・レイに関する画廊や美術館、23の連絡先をメモ。ピンポン・パフェが最近有名らしいが、前田珈琲で休憩しつつ使用説明書をパラパラ。田中長徳氏のレポートのように写るだろうかと室内でもテスト、ストロボの設定が使いやすい。日差しが強く、カメラを持つと街が身構える感じがする。修行が足りないと自覚。

August 28, 2002

今日も忙しかった。帰宅し気分転換に英語版ページのコレクション欄に手を入れる。日本での展覧会資料を英語に翻訳して載せているのだがテキストの表題などに苦労している。発表はまだ先の予定。必要な方はお知らせ下さい。出来次第別途お知らせ致します。


August 27, 2002

今日はオーバーワークで疲労困憊。


August 25, 2002

昨日の写真をチェック---カメラはミノルタのX-700だが、ピントの甘いのが数点混じっている。ホームページで紹介する写真を検討したが気に入ったもの見付からない。家族のスナップ用に新しいバカチョンの購入を計画。昼からうたた寝、「写真編集者」を続ける。5時を回った。これから風呂に入ってビール。


August 24, 2002

家族揃って「鉄腕アトムの軌跡展」が開催されている六甲アイランドの神戸ファツション美術館へ出掛ける。昨年、今年と家族旅行をすることが出来なかったが、日帰りとはいえ、久しぶりのイベント。娘のマイ・プームが「アトム」なので彼女達は喜んだ。「アトム」の表情が愛らしく心がなごむ。カタログによると同展の企画を古い知人のO氏が手掛けていた。ハーパース・バザー誌の調査・研究に改めてリサーチ・センターへ行かねばならないが、この日は写真集の棚を一覧するだけにとどめる。人工島の近未来都市は楽しい。展覧会の後、ショッピング目当ての家人達と2時間ウロウロ。地域用の店では満足しなかったので、三宮に出る。トアロードの「ベリー」でお茶、センター街の「ユザワヤ」をブラブラ。トール・ペイントをやっている家人は材料を購入。久しぶりの神戸なので、街の変化を楽しむ。次回はガイド・ブックで調べてから出掛けよう----- 一人の場合は、いつも古本やだから、関係ないか、黒木書店の店舗が無くなった噂を聞いたが本当だろうか。


August 23, 2002

13日に落札し、15日に送金した、展覧会カタログが到着した。イタリア・ミラノの画廊(?) Zarathustra(カタカナ表記が解らないのでそのまま)が1977年3月に開催したもので、前日内覧会は2日18:30からと知らせるカードが挿入されている。過去に紹介されていないカタログなので、初期デッサンの未見のもの3点という発見もあり、楽しく整理カードに書き込んだ。


August 22, 2002

「山岸章二へのオマージュ」と副題のある故西井一夫氏の「写真編集者」を読み始めた。立木義浩の「舌出し天使」や高梨豊の「東京人」が載った号を買い求めた、昔。高梨さんには、雑誌にサインをしてもらった記憶がある。それに、カメラ毎日の「アルバム」欄に投稿したことがあり、文章と共に2回掲載された事を思い出した。同誌別冊の「マン・レイ」では資料の提供と原稿の執筆(「自伝の余白に----愛人たち」)をしたので、編集部の人とも話をした。又、三月書房で「プロボーグ」を購入した事も思い出した。わたしが、全日本学生写真連盟・高校の部で写真に関わったのが1969年。当時の想いを今も引きずってしまっている人が何人もいる事を知る。------ホーム・ページで名古屋時代を報告するのも面白いかも知れないと思い始めた。


August 21, 2002

夜道で財布を拾った。明日は我が身と思い交番に届ける。中に運転免許証も入っていたので、本人に無事届いたと後で担当のお巡りさんから電話があった。


August 20, 2002

会社を出たのは11時を回ってしまったが、決算仕訳が終了し一息。しかし、やらねばならぬ事が山積み、一つ一つと開き直っての対応とあきらめる。
 夏休みの子供相談で朝顔の話題があったが、花が咲くのは日照時間が14時間よりも少ない場合との事---その証明か?  数日来、いくつもの蕾が開いている。風呂の窓を開け、朝顔の蕾を数えていると、ヒンヤリして気持ちがいい。このまま秋が来るとラッキーなんだけど-----1時20分。


August 19, 2002

昨日で浜松市美術館でのマン・レイ展が終了した。12月の山口県立美術館・巡回まで小休止。その為、ホームページのタイトル・ページを修正。今日は台風のおかげか? 涼しくて気持ちがいい。

August 18, 2002

正月以来の連休。スクラップ・ブックを一冊仕上げ、部屋の整理をする。町内では地蔵盆。中学生の娘がいろいろ貰っていたが、市中心部では子供の数が少なく、近年の催しは寂しくなっている。以前住んでた町では、ヨーヨーや綿菓子の出店が登場し、チビッコ広場の空き地で二日間の盆踊り。太鼓の奉納やマジック・ショー、大規模なビンゴでの福引き等があって、にぎやかで楽しかった。小さかった娘達は、ソワソワし、家ではご飯も食べられず、お地蔵さん前のゴザに一日中座っていた。大人達も踊りに参加し、ビールを貰って酔っぱらっていた。京都の町のいたる所で行灯が灯る、この地蔵盆は「大文字」の残り火が、町に降りてきたようで、冥土に繋がる不思議な情景になっている。

August 16, 2002

8時40分から始め19時45分まで仕事、一応の区切りをつけ帰宅。大文字点火の8時に地下鉄乗車。左大文字点火の8時15分は四条烏丸---こんな8月16日を向かえるのは初めて。送り火はかすかな山の稜線の暗闇から、炎が浮かびあがる一時が美しい。やがて勢いが増し冥土への道が示される。今宵は西大路四条の交差点を渡りながら左大文字を見た。交通標識が邪魔をしているので横断歩道の西側がポイント。二人の警官が交通整理をする束の間の炎。大勢のひとの肩越しから眺めた。
 京都に初めて来たころ、市内には路面電車が走っていた。後輩の長村君と「送り火」を出町柳で見た後、今出川西大路と走る市電に乗った。「船形」や「左大文字」の明かりがゴトゴト揺れる車体を照らす。赤い光の中を冥土へ走る市電のイメージが、身体の震動と共に体感され、反射した炎が美しかった事を思い出した----30年も前の夏。


August 15, 2002

朝からスクラップ・ブックを整理。気分転換に風呂掃除をした後、銀行、郵便局、百貨店と用事をすませ古書市へ。雨がきそうで、ビニールのかかった台をブラブラ眺める。野外の市なのでほとんどが雑本。掘り出し物を見付けたい反面、資金の都合で成果が無いことを期待する矛盾した感情。初日ではないから本達からは寂しい印象を受けた。
 カメラを取り出すと、遠近法で対象を観る視点となっている自分に気付く。カメラが無い時は光を見ているのだろう、自然な関係。
 昨日から東山、光泉、東邦と注目チームが敗退したので、下の娘ともどもの高校野球応援の楽しみが半減。ところで、今日、中京郵便局へ行ったとき半旗が掲げられていたので一瞬とまどったが「終戦記念日」を思い出し納得。しかし、他の場所で半旗の場面を見ることはほとんど無いと思う----------


August 14, 2002

同僚の車に乗せてもらい帰宅。その途中、旧本社ビルの前を通ったが、テントに覆われ解体作業が始まっている。跡地にはマンションが建設されるようだが、最近、京都市内に高層マンションが次々と建てられている。旧市街はなにかと便利。都落ちした身では、ため息を------
 明日は、下鴨神社古書市とロンドンへの送金、東京への本の梱包等を予定し、仕事の事など忘れるぞ!!  でも、16日は朝から仕事を入れ----帰りには五山の送り火を眺めたいと思ったりしている。


August 13, 2002

招待状もセットなので注目していた1977年にミラノで開催されたマン・レイ展カタログのビットに成功した。朝方だったので起きてから参加する手もあったが、昨夜は眠かったので最高価格をセットして就寝。私のものにはなったが、二人の相手の内、1人は自動でビットしてきているようで、10分前からスタートした入札は21回。これをやられると、起きて手動で参加するメリットが薄れてしまう。リスクはあるが、朝参加していれば半額で落ちていただろうと推測。まあ妥当な価格かと判断。イギリスのバイヤーは送金手段などがややこしいので、困ってしまう。


August 11, 2002

仕事の忙しさは、相変わらずで下鴨神社での納涼古書市、初日突撃をあきらめ、本日も出勤。阪急と地下鉄の車内でK氏の論文「マン・レイと表象行為」を読む、ベンヤミンマン・レイ等に言及する著者といずれお会いし、直接の意見交換をしたいと思う---昔から車中で読むと集中出来る。

August 7, 2002
MARUMAN SCRAP BOOK
品番 579
マルマン株式会社
東京都中野区中央2-36-12
電話 03-3362-0181

 

先日から友人・知人・インターネットを使って探し回ったマルマン製のスクラップブックが発見された。50冊見付かればと頑張ったら、結果的に140冊を確保することとなった。置く場所が無いので嬉しい悲鳴----- 最近は一年で三冊。後40年以上使える量。定年になったら海外旅行をしたいから、その時には一回で10冊以上使うかなとバカな想像をしている。ライフスタイルを無理に変更しなくてもすみ助かった。まず、溜まった資料をお盆休みに整理しようと計画。メインになるのは東急・文化村でのマン・レイ展会場スナップ。展示プレートの色彩バランスや若い担当者の写真を貼ろう。

August 6, 2002

真夏は南と比較して東側の方が温度上昇することを体験。日よけに空ダンボールを積んで対処--じじくさいが、昨日よりはまし。しかし、荷物整理に時間をとられ溜まっている仕事が出来ないでいる。夜も9時を過ぎるとビールが飲みたくなるので---明日は明日、なんとかなるさの気分で今宵も帰宅。


August 5, 2002

マルマンのスクラッブブック探検隊から発見の知らせ。P to P の威力に改めて感激。新事務所で仕事を始めたが、温室状態でダウン寸前。


August 4, 2002

新事務所の開設準備をして帰宅。家まで45分かかった。自転車通勤で弱った足腰には丁度良いか。本も読めるし車内の女性達を眺めるのも楽しいと気分を入れ替える。事務所から地下鉄までが暗い道なので深夜まで働いた時のスタッフが心配だが、今は夏なので----。
 ネットオークションで珍しい展覧会カタログの出品を知る。ビットする時は日本時間だと夜中の4時。ひさしぶりのトライなので、価格を考える。最近はイタリアやイギリスの古書店主に声を掛けているのでダブったらまずいぞ----。


August 3, 2002

昨日までに引越用の荷物整理を終え、いよいよ5日からは新事務所での業務開始となる。今日も会社に出て荷物の搬出状況を確認していたのだが、量が多い、明日、新事務所に荷物が移動しているか心配。
 今日は、具体的な事務処理が出来ずに時間の余裕が生まれたので、マルマンのスクラップブックに関するホームページ作成と、全国の文具店にメールを送る。どうか、見付かりますように。碧南と東京の友人からスクラップブック発見できないとの連絡が入った。