京都丸紅ビル(現・COCON KARASUMA)

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.262021.10 京都丸紅ビル(現・COCON KARASUMA) 竣工: 1938年 設計: 長谷部竹腰建築事務所、施工: 勝呂組  鉄筋コンクリート造地上8階地下1階 リンベーション: 隈研吾、2004年、2021年

 京都丸紅ビル(丸紅商店京都支店ビル)は、「建築当時、京都最大級の建築物で近代建築の優雅さとモダンを体現」していると評された呉服商社の社屋。戦後はGHQに接収され西日本統括司令本部として使用されるなどしたが、老巧化と繊維産業の低迷もあり2000年に所有者が変わり再生計画がスタート、当初の意匠を残しつつ隈研吾によってリノベーションされた。

 『第16回BELCA賞ベストリフォーム部門表彰物件』の解説(https://www.belca.or.jp/b79.htm)によると「低層部の天平大雲紋の光壁によるファサードの一新は、3階まである店舗を表象、--- 高層部の外壁改修は、ストックされていた既存のタイルにより補修され旧ビルの格調を残し、外壁の低層部石貼の一画は内部で新しい光の滝に対称して保存、--- 旧オフィスビルの床のイペ材(耐候性に優れた南米産材)は、新しい店舗の床材として再生、--- 今回のリフォームは人が集まる魅力作りをコンセプトに、安全性・信頼性と居住性を重視した内容」となっている。尚、展覧会カタログには立項されていない。

 


COCON KARASUMA ホームページより引用

「元のデザインを残した階段」

「イペ材を敷き詰めた床」

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2021.11

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2021.12

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 小生は本件3階に短期間設えられたBruys Roomについて、2022年1月18日『ボイスのこだま』と題しレポートした、参照いただけると嬉しい →

石原輝雄「美術館でブラパチ」第12回 COCON KARASUMA 3F SKWAT HERTZ : ギャラリー ときの忘れもの

 

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』