除夜の鐘

2023年回想

調子が出てきたとはいえ、原稿が終わらずピンチが続く。それで、健康散歩もビールも封印。2023年の回想は遡って書くつもり。

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 忙しい一年だった。正月のイッパイも諦めての混乱だった。あまりに忙しいので、この書き込みも新年五日の夜から…… 書き終わりませんが。 (本ブログで紹介したものについては、マークでリンクしています)

 

[銀紙書房]

 年初に「怒涛のような出版年」にしたいと表明した銀紙書房刊本は、5月に『マン・レイと日本』(限定25部)と題した受容史、10月にデュシャンの研究者来日を報告する『DUCHAMP & MAN RAY in KYOTO』(限定3部)、さらに12月末にときの忘れもので連載した「マルセル君は寂しそうだ」と「美術館でブラパチ」を中心に纏めた『マン・レイ・イストの京都日記』(限定25部)の三冊を上梓した。さらに、一冊企画(一人本)していたが、これは断念、2024年に持ち越すことにした。
 実はおよそ3年ぶりに銀紙書房の仕事(?)をしたところ、知力・体力・気力の衰えを実感する結果となり、及第点がとれる刊本は、今年が最後になるの感を持った。特にエフェメラフォリオを対として準備したライフワークのマン・レイ受容史を制作した時に疲労困憊、身体が悲鳴をあげたのがこたえた。ほとんど、ドクターストップの状態だったのです。来年から資料集めにとりかかる予定の『自伝』(限定25部?)は別として、これからは、さらに小部数、あるいは、薄冊での刊本に舵を切りたいと思う。そんな訳で、入手困難となる銀紙書房刊本。申し訳ないですが、お許し願いたい。

[収集品]

 今年は、ダニエル画廊(ニューヨーク、1927年)とアレクサンドル三世画廊(カンヌ、1931年)という、非常に珍しいマン・レイの個展カタログを入手した。その他に神田昌平橋の映画館・シネマパレスでの『ひとで』上映パンフレット(1937年)、『自由な手』に関する謎の表紙画が使われた雑誌『カメラ時代』(1937年)など、狂喜するラインナップ、嬉しい事柄の連続となった。泉下のあの人に感謝しても感謝しきれない。


[シエスタ]

 午睡書架の若い店主・廣瀬純和氏が発行する「シエステ」誌(書容設計: 間奈美子)に、マン・レイがらみの楽しい話を寄稿した。

創刊号「悲しきドライヤー」4月発行

第2号「引き出しの写真──キキ・ド・モンパルナス」12月発行


[ブログ マン・レイと余白で]

 1月 乗り鉄 & 撮り鉄
 2月 横浜黄昏 2/1 〜 2/28
 3月 ピカソとその時代展 at 国立国際美術館 3/1〜14
 4月 マン・レイ受容史準備(銀紙書房通信)
 5月 『マン・レイと日本』刊行
 6月 マン・レイとイタリアの小さなカタログ 6/1〜15
    イタリアでブラパチ-1 6/17 〜30 ミラノトラム 6/26
 7月 イタリアでブラパチ-2 7/1 〜 7/31 カフェ・フローリアン 7/15
 8月 イタリアでブラパチ-3 8/1 〜 8/31 チヴィタ・ディ・バニョーレージョ 8/4
 9月 イタリアでブラパチ-3 9/1 〜 9/14 スペイン階段 9/1
10月 追悼・野村仁 10/10
11月 『ABSTRACTION』展 文献資料 アーティゾン美術館 11/22
12月 『マン・レイ・イストの京都日記』刊行、
   写真展参加 聖バルトロマイ


 念願叶い家人とイタリアで遊んだ。小生、旅行の感想を銀紙書房刊本とするのが多かったが、今回はブログで楽しく、すばやく報告することにした。楽しんでいただけたろうか。アップするのが面白く、熱中したら三ヶ月の分量となった。バカですね、ほんと。来年もこのスタイルにするつもりですが、どこかへ出かけられるかしら、世界情勢は厳しいですね。

[健康散歩] 

 運動(?)はこれのみで、6月が突出しているのはイタリア観光、ローマ・ブラブラで22,357歩、7月の東京行きで26,940歩の最高記録を出している。取りつかれての健康散歩ですが、歩幅のプラス10cmを監督から指示されています。歩幅の目安は「身長×0.45」だそうですね。2024年の目標値が決まれば報告します。スピードも大切で、ブラパチご法度は継続中。楽しくないと続けられないと思いませんか?

 

1月: 5,759 2月:6,062 3月: 5,385 4月:5,501 5月: 5,723 6月: 6,991 7月: 5,757 8月:5,428 9月: 5,941 10月: 6,491 11月: 6,121 12月: 5,488

2024.1.7記

壬生寺