マン・レイとジュリエット

拙宅小展示中央のオリジナル写真(?)は、1991年3月8日〜4月14日の会期でパリのトリニ画廊で催された『マン・レイとジュリエット』展の案内状。

自室で毎日観ている写真は ── 遠来の客人が若き日にパチリしたマン・レイのお墓(10 年程前に頂戴した)。伝記作家のニール・ボールドウィンは「なんの飾りもない盾型のベニヤ板」のマン・レイの墓参りをした日を書き残してる。

「突然、ジュリエットは部屋の反対側にいる私を分厚い眼鏡ごしに見つめて、『マン・レイのお墓参りに行きましょうか?』と言った。…… ここ何年来、目の具合が悪いうえに、湿気のせいで背中も痛かったらしい。厚手のセーターを着こみ、カールした髪にスカーフを巻いて、用心深く優雅に舗道を歩くジュリエットはまるでネコのようだった。よく知っている建物(モジリアニのアトリエ、ジュリアン・アカデミー、ルフェーブル・フォワネの店、エズラ・パウンドのアパートなど)の近くにくると、私の肘を手でそっと押し、指さして教えてくれたが、それ以外はほとんど口をきかなかった」(ニール・ボールドウィンマン・レイ鈴木主税訳、草思社 1993年 325-326頁)

 客人によると「ルフェーブル・フォワネの店は、もう存在しないらしいが、1980年頃にはまだあったと記憶している」。

上生菓子 フリーチョイス

遠来の客人と和菓子でマン・レイ話。

左から上段: 春の水(ねりきり、こしあん) by 二条若狭屋、春霞(きんとん、こしあん)by 千本玉壽軒、桜だより(薯蕷羹、さくらあん)by 二条若狭屋。下段: しだれ桜(外郎、白こしあん)by 二条若狭屋、花筐(上用、こしあん)by 亀屋良長。

4月1日 嵐電など

先月は天気が悪く、花粉と黄砂の飛来もあって健康散歩は滞り気味。それでも、月平均5000歩越えのノルマは果たしました。健康第一です。今日から4月、新たな気持で「野を越え山越え谷越え」何処までも、前半1週間は幼い友人攻勢で、どうなりますか。

お花見パトロール-3 枝垂れ桜

3月 中京区 ◯ ◯ 公園
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24日 雨のち曇 12.8/7.5

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25日 雨 14.3/10.0

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26日 雨 13.3/10.4

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27日 雨のち晴 15.8/6.3

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28日 曇のち雨 16.5/4.2

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29日 雨のち晴 22.7/12.2

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30日 晴のち曇 23.4/10.5 

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31日

お天気情報は tenki.jp 「京都の過去の天気」によった。

戦前 四条烏丸交差点

9 × 14 cm

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四条通東側南北の建物は「モダン建築の京都」連載で紹介した。

左: 三井銀行京都支店(竣工1914年) → https://manrayist.hateblo.jp/entry/2021/12/16/060000

右: 三菱銀行京都支店(竣工1925年) → https://manrayist.hateblo.jp/entry/2022/01/29/060000

 

 市電先頭車は500形(515)のように見える。この形式は1924年から1928年にかけて40両製造された初の3扉大型ボギー車。515号は1925年田中車両製造。(wikiwandに詳しい)

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2024.1  旧三和銀行側から旧三井銀行を望むパチリ。イオニア式オーダーが「瘡蓋みたいに張り付いて」認められる。

三和銀行京都支店 柱頭

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.262021.10 三和銀行京都支店 柱頭
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  ブログ「モダン建築の京都」シリーズとしては、建物が現存しないので例外となるが、遺物が置かれている場所に意味があるのでお許し願いたい。四条烏丸西北角にあった三和銀行京都支店の「巨大なコンポジットオーダーの柱頭」である。2007年に解体され、同地に建てられたラクエのビルに2010年移転展示。三和銀行京都支店は1952年竣工: 大林組、設計: 三和銀行建築家。鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上5階地下1階建て。「極私的建物探訪総合目次」のサイト・銀行建築の流れによると ── 

「この建物のオーダーはおそらく日本最大級で、建物4階分の高さがあるもの2本が正面玄関に鎮座していまます。内部に関してはそれまでの銀行建築に見られた豪華さ重厚さは全くなく、機能性が重視された簡素なものとなり、これまでの銀行の専売特許であった歴史様式意匠からは全く懸け離れたものです。外観に関しては、この建物が様式建築からの決別建築で、これを最後に銀行建築の意匠に歴史様式的なものは見られなくなり、簡素な意匠の建物へと移項していったのでした。私には『さよならの代わりに巨大なオーダーを置いておきます。しかもそれは最も美しく、造作に手間の掛かるコリント式です』と建物に言われているようです」とある。同行が東海銀行と合併しUFJ銀行となったのが2002年1月、バブル崩壊と両銀行の派閥抗争からの混乱で2005年1月に東京三菱銀行と合併し三菱東京UFJ銀行と変わって消滅。


LAQUE四条烏丸 / アーバンネット烏丸

LAQUE四条烏丸 から烏丸通東を望む、左に三井住友銀行京都支店、右に東京三菱UFJ銀行京都支店。

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下図は竣工当時の三和銀行京都支店、大林組70年略史( https://www.obayashi.co.jp/chronicle/70yrs/t3c4.html )から引用させていただいた。

[メモ] ウィキによると「オーダー」というのは「古典主義建築の基本単位となる円柱と梁の構成法で、独立円柱(礎盤、柱身、柱頭)と水平梁(エンタブラチュア)から成る。一般的にトスカナ式(英語版)、ドリス式、イオニア式、コリント式、コンポジット式(英語版)の5種類を指す」。→  オーダー (建築) - Wikipedia コンポジット式についても、解説あり。

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』

アーモンドマイスター by 販売: 井桁堂(株)

こちらも京都ではゲットしずらい、ブレンーンとショコラ「自家挽きのアーモンドをたっぷりと使い、卵、砂糖、バターなどを加え風味豊かに焼き上げた、ザクザク食感のアーモンドクロッカン生地」なかなか美味しい、最近は紅茶も飲んどります。

阪急京都線 ななめ踏切

 京都市内の阪急京都線松原通踏切は、事故が多く魔の踏切と呼ばれる。北から南進する西小路通が松原通と交差し逆方向にふれる難所、100年前から直進させる計画があるものの改善されていない。先日「撮り鉄」でブラブラ遠征すると、警報装置のようなものが設置されていた。障害物が発生したら迅速に通報、警報するためのもの(未確認)だろうか。
 踏切手前から順光状態で「撮り鉄」するには、ちょうど画角中央となる、望遠レンズが必要ですな……

「さくら」のヘッドマークを付けた大阪梅田行き特急9300系(9301他)、今年は開花が遅れそうです、寒おすな、雨ばかりです。

嵐電 踏切遮断機 100年越し

嵐電西院駅隣接の軌道敷と四条通り交差部に「踏切遮断機」が新設される(1910年の開業いらい初)。工事は「車道用に屈折式4か所、歩道用4か所、押しボタン式踏切支障報知装置4か所、ATS装置2か所を設置、他に遮断機を設置する中央分離帯を設ける」工事は3月上旬から始まり3月末には併用開始予定。撮り鉄の皆さんを拝見します。
 地元民としては、危ない箇所だったので、喜ばしく思う。新聞では鉄道遺産の大きな鐘がどうなるかと、噂になっているそうである。カン、カン、カン──これは昭和初期から使われている電鐘式踏切と呼ぶ。

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下のパチリは3月8日