理髪店の彼女

 家族に不評だった安さにつられた駅前の店から、以前通っていた理髪店に復帰した。4年ぐらいは経っているかな。今ではお兄ちゃんが所帯をもって可愛い奥さんが剃刀をあててくれる。娘さんがちょこちょこ店内を歩いて楽しい。彼女のステキな響きの名前はビートルズに関係があるのかなとたずねた。眠くなりママにぐずっていた彼女は、4時頃、理髪台の椅子でひざ掛け毛布にくるまりすやすやと睡眠、よい時間だ。
 なじみだった店を訪問するのは、友人、知人の消息に触れられて興味深い。いまでもHさんが来ていると聞いた。彼はどうしているのだろうか。家人達からは「髪を染めろ」と厳命されている。

 青山の日月堂で買い求めた、今橋映子さんの『パリ・貧困と街路の詩学』(都市出版、1998年刊)を読んでいる。彼女のアプローチには教えられるところ大である。

 花粉症が怖いので、終日、資料整理。のりはがし液を綿棒に含ませコチョコチョとセロテープの跡をはがしている。冊数が多いので、何日もかかる作業となっている。早く片付けないと次の仕事にかかれないと、あせるばかりの毎日---