シュルレアリスムと手

 午前中烏丸三条に出る。仕事を終えると昼時になったので三条尾張屋に入り、鴨南蛮をそばでいただく。京都風の薄味出汁が鴨の味にマッチし、蕎麦のきれも美味。店は昭和の始めからこの場所で商いを続けられてきたとの由。以前から入ってみたい店構えだったのて、満足した昼食となった。感謝。

 その後、書店に寄って松田和子さんの新刊『シュルレアリスムと手』(水声社、2006年12月刊、定価7000円+税)に気付いてビックリ。「手フェチ」のわたしとしては、やられたといった気持ちで棚から取り出したのだが、著者は、昔お会いした事のある平出和子さんではないか、マン・レイへの言及やパラパラと図版を確認し、早速、買い求めた。彼女の学位論文を纏めた一本であるらしい。480頁に及ぶ考査を拝読させてもらえるのは楽しみである。