GALERI RIVE DROITE

 7月15日にネット・オークションで落札してから、先方がアメリカ国内以外の発送はしないとか、予想価格に未達だからダメだとかで、困惑していたマン・レイの展覧会ポスターが、本日、午前11時に無事、京都へ到着した。カリフォルニアを出たのが現地9月4日だったので、待ち遠しくてたまらない小包だった。

 紙筒から取り出した可愛いポスターは、1959年10月にパリの右岸画廊で開催されたマン・レイの個展の折りのもの。早速、額に入れ眺めている。優しい気持ちになれる良い絵柄で、マン・レイの黒い文字はまだインクが光っているといった臨場感。嬉しい。

 このポスターが京都にやってくるには、二人の女性の助けがあった。詳しい事柄を紹介すれば、感動的な物語が書けてしまうような二ヶ月だった。人との出会い、コレクションは情熱によって成り立つけども、情熱だけではいかんともし難い。多くの人々に支えられ、徐々に形成されていく。わたしのマン・レイ・コレクションはマン・レイその人が援護射撃をしてくれているのではないかと思うほどの幸運に包まれている。有難う。