螺旋階段の貴婦人たち at ギャルリー宮脇

f:id:manrayist:20211211131715j:plainギャルリー宮脇

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 寺町通二条上ルで螺旋階段のある画廊として知られる老舗・ギャルリー宮脇でマン・レイの展覧会が始まっている(12月25日迄)。今年、Bunkamuraで催された『マン・レイと女性たち』展で魅力をふりまいた作品のうちの一つであるマン・レイの版画集『時を超えた貴婦人たちのバラード』の、画廊コレクションの展示で、コロナ禍の影響で機会を失した関西在住者(わたしのことです)にとっては、嬉しい企画となっている。

 Bunkamuraでの展示を監修した巖谷國士が、版画集に寄せた(再録)アンドレ・ブルトンの同名テキストを訳出されたアート・スペース・ミラージュの展覧会リーフで読んだのは、1983年だったから、38年も昔になるが、このシリーズに登場する女性たちの美しさは、ホント、素晴らしい。色彩版画14点と表紙、及び、ケースに貼られたオリジナル写真と共に、しばし、若い頃の自分に帰らせていただいた一時だった。そういえば、画廊の先代にも版画集を見せてもらい、購入を勧められた事がありましたな(今回展示品とは別のもの)。

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 京都での展示では版画集『エレクトロ・マジー』に含まれているものも展示されているが、画廊の二階に特設会場を設け、前述した巖谷國士の監修・脚本による書籍『マン・レイと女性たち』の「短編小説を思わせる展覧会ストーリーをスライド上映で聞く」ことができるようになっている(視聴料必要)。── 会期、視聴については画廊に確認いただきたい。小生は昨日、一昨日と楽しませていただいた。版画、欲しいですな。好みの人がいるのですよね。

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チラシ 22×20.8cm