高橋善丸 香炉展at 松榮堂

manrayist2007-09-17

 自由に使える三日間の最終日、資料整理にたっぷり時間を使い校正刷りの出力にたどり着いたが、なんでこの企画を始めたのかと我ながらあきれる、今回の銀紙書房本。欧文のスペル・チェックは目に悪い、眼精疲労も悪化の一途で吐き気のする毎日。でも、やらなくては。表記統一がブレるので困りつつ、次の工程は再度現物にあたっての校正。昼前に52枚(個展34枚、グループ展18枚)出力して一段落。

 気分転換で、庭に降り朝顔のタネ取り、続いて風呂掃除。今日は暑い、9月中旬だから残暑じゃないよな。午後、京都市美術館へ出掛けフィラデルフィア美術館展を観る。再び観たデュシャンは良かったな、「チェス・プレイヤーの肖像」、キュビスムの絵画は分割された鏡で構成されているが、この作品は透明硝子、プレイヤーの脳内が見える。奥行きの感じは大ガラスが直ぐに続いている感覚だな。「画家の父の肖像」も足の組み方が性的シンボルの隠喩で面白かった。友人がこんな絵描きだったから、マン・レイは写真に行ってしまったのかな。マースデン・ハートリーだったら勝負可能でも、デュシャンとなると脱帽だろうな。

 水明洞、中井書房、三月書房と覗きながら、烏丸通り二条上がるの松榮堂へ。友人のデザイナー、高橋善丸氏の香炉展(18日まで)を拝見する。氏の丸いものに対する感性が焼き物にも現れている。「つぼみ」はエロティックで、恥ずかしい。香の煙が円を描いて昇っていったりするのだろうな。しばらく世間話をし記念写真を撮らせていただいた。

 敬老の日なので、祖母とともに夕食。ゆったりとしたビール頭でブログを打ち込んでいる。