『50 BEST MAN RAY』刊行のお知らせ

not for sale 「売って」なんて言わないで(笑)

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『50 BEST MAN RAY』石原輝雄・純子コレクション 銀紙書房刊 2017.11.18

限定50部  サイズ 19.4x14.1cm、60頁。 書容設計・造本: 石原輝雄(パピヨンかがりによる手製本)  限定番号・サイン入り 。 本文: Aプラン・ピュアホワイト 59.5kg 表紙: Aプラン・ピュアホワイト 110kg 印刷: エプソン PX-504A

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銀紙書房新刊のお知らせ。 

 皆様、お世話になっております。本年も明日からは師走、やらなければならない事柄(家人からの特命です)が目白押しで悲鳴をあげております(笑)。さてさて、私事で恐縮ですが、コレクターの「夢」には、貴重な品物を入手する他に、その成果を知らしめるいくつかの場面があるかと思います。そのひとつは。自身の収集品による展覧会を開催する事で、幸い、わたしの場合は1983年の京都・Rギャラリーでの「マン・レイ展」を始めとして、2016年に至るまで、主だった展示だけでも8回催させて頂き、特に名古屋市美術館での『我が愛しのマン・レイ展』(1996年)と京都工芸繊維大学美術工芸資料館での『Reflected 展覧会ポスターに見るマン・レイ展』(2016年)では、収集品を紹介する、纏まったカタログを発行することが出来ました。今後も展示の依頼があれば、協力したいと思っています(マン・レイが望むはずなので)。そして、コレクターの「夢」のもうひとつの要素は、収集品のカタログ・レゾネ発行だと、最近、強く思うようになっています(終活の為かしら)。

 本年6月に『石原輝雄 初期写真 1966-1972』を上梓した後(完売)、いくつかの銀紙書房本企画を進めながら、40年にわたるコレクター活動の成果を示す小冊子の発行も悪くないと思うに至りました。実は、ここ数年、海外の研究者や画廊からマン・レイに関する資料を贈られる事が増え、その返答に、「わたし自身」の最新の仕事を報告する「物」の必要性に迫られた次第です。拙宅で日々、楽しんでいるマン・レイのオリジナルや資料の総数については、不明なのですが(時間があれば数えなくちゃ)、コレクション・カードを並べ、客観的にコレクションの性格を分析し、50点に絞って紹介する小冊子と致しました。これを手にされた方々は、「石原コレクションは、この程度か」と落胆されると思いますが、ミュージアム・ピースだけに美術品の価値があるのでは、ありません。展覧会カタログを核とした、わたしの収集品の「時代と共に生きたマン・レイの人生に迫る」ラインナップの魅力に、気がついていただきたいと、切に願っております。

 『50 BEST MAN RAY』は、石原輝雄・純子コレクションから厳選した50点を、1頁に1点の割合で紹介し、各作品の素材、サイズ、限定数などの他、展覧会歴、来歴、書誌などを、オークション・カタログの要領で、英語表記により記載しております。海外の研究者や画廊などに送る事を前提に作成しましたので、日本国内での流通は少なくなっております。

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 この小冊子に関心を寄せて下さった方にお送りしたいと思いますので、メールまたは、Facebookのメッセージなどでご連絡ください。---と、昨日、深夜に書き込みましたが、12月1日22:05の段階で、すべて無くなりました。皆様の暖かいお心に、感謝申し上げます。

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