サテリットのカタログにマン・レイ風、ソラリゼーションが。

manrayist2007-12-09

 今日は換気扇を外して本格的に掃除。油まみれになりながら、後で着替と思う。家の用事が億劫なのは、手が濡れたり、衣服が湿気をおびてしまう為。手洗いの後は、別の用事を行い、乾かしてから自室に戻り資料整理を行うことにしている。紙モノの天敵は「水」だからな。「いやがるのは、そのためだけど、判ってもらえるだろうか」。

 家人が、百貨店から貰ってきたカタログを示して「マン・レイにそっくり」と教えてくれた。パリにあるサテリットの装飾品2007年、秋・冬コレクションがマン・レイのイメージにそっくりだ。ソラリゼーションのナターシャや「黒と白」のマン・レイ作品を連想するファッション写真が数点使われている(Photos Michel Sedan)。娘と家人はこのショップの指輪がお気に入りなので、マン・レイとの関連もありがたい。カタログをブログにアップしておこう。

 雑巾を濯ぎに通りへ出ただけで、終日を室内で過ごす。午後、銀紙書房新刊の校正を続けながら、いろいろと考えた。これまで「新刊」としか言ってないけど、やっているのは、手許に保管するマン・レイの展覧会資料をリスト化して本にする計画。手前味噌だが膨大な量で、フランス、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本を始め世界中の国々での1912年から今日に至る、100年近い展覧会歴がデータ化される事になるはずで、英語を基本に作業を続けている。展覧会の一次資料の魅力については、本文で言及するが、展覧会で出会う人々の顔、会場の雰囲気を再現できないかと思っている訳。それで、レセプションの開催時間などまで記載しているのだが、今日、パリのグラン・パレで1998年に開かれた「マン・レイ 裏側の写真」展の案内状を確認しながら、6時から開かれる会食の会場ルドワイヤンが、シャンゼリゼ通りに建つ一軒家の三つ星レストランなのに気が付いた。メニューのプレートを全部転記したけど、意味があるのかと自問した。マン・レイ作品の内容なら判るけど、レセプションでみんなが食べた料理だよ。ここで考えるのは、招待されていても、会場には行けなかった我が身のつらさなんだな。招待してくれた人は鬼籍に入ってしまっている。人生を考えながらの校正なんだ。出来上がった本だけを手にした人には、理解してもらえないけどね。

 今宵の夕食はモチ豚と水菜の鍋、お餅とうどんも入れ、ビールも飲んで、お腹が苦しい(満足)。就寝前に東京の友人と情報交換を少々。