玉村方久斗展

 京都国立近代美術館で開催中の「玉村方久斗展」にやっと出掛ける。友人、知人のお薦め展覧会、前衛雑誌「エポック」「ゲエ・ギムギガム・プルルル・ギムゲム」や展覧会の案内状等については面白かったが、多くの日本画には、題材も含めてわたしには合わない気分。しかし、4階の関連展示でクルト・シュヴィッタースの「ダダ」誌6号を観たのは収穫だった、「ニューヨーク・ダダ」のサイズもこうした時代の雰囲気にあるのだな。

 京都市美術館で芸大生の展示を観る。また、3月15日から5月6日まで東京都写真美術館で開かれる「シュルレアリスムと写真」と題した展覧会のチラシに気付く。ピンク色の縁取りにビル・ブラントのデフォルメされたヌード写真が配置されている。だれの趣味なのかしら、シンポジウムと講演会が予定されている4月には上京の計画をしなくては。

 ときおりみぞれの混じる空模様で自転車乗りにはきつい。ギャラリー16で世間話をした後、古書店などを覗きながら走る。三月書房から寺町へ、ワンダス館で写真を受け取り、仙太郎で季節毎の上用饅頭シリーズ「花軍」を求め、書砦梁山泊にも寄り、さらに七条通りまで南下。真っ暗な道を島原から西大路に出てイエローカメラへ。午前中に依頼した写真を回収して帰宅。カメラの故障がはっきりしてしまい、ブルーな気分のまま帰宅。寒い夜道となった。