マン・レイ・オークション at パリ


Man Ray Auction at Sotheby's Paris

    • -

今週末の土曜日(15日)にパリのサザビーズで大規模なマン・レイ・オークションが開かれる。現地との時差は8時間なので、このブログを聞いている今頃、フォーブール・サン=トノレのサザビーズはプレビューの最中(14日まで展示し、本番は午後3時開始)である。最初に300点近いロットと聞いた時には出掛けなくてはと興奮したが、今は落ち着いている。というのも、セールにかけられるのはマン・レイ財団旧蔵品で、先年、東京と大阪の国立美術館に巡回してきた作品群であり、内容が分かるからである。もちろん、パリの担当者から送られて来たオークション・カタログに眼を通して資料類が含まれていないのを確認してからの落ち着いた気持ちである。
 ネットの情報などによると、有名美術館への一括売却が価格面(20億円以上とも)で折り合わず、オークション開催となったらしく、1995年のロンドン以降、最後となるであろう纏まったセールで、プロミナンスがはっきりしている(マン・レイ財団だから)のが、ポイントだと前評判が高い。もっとも、専門家からするとビンテージ・プリントは少なく、オブジェも試作品的だと指摘されている。わたしとしては、50年代のカラー・ホートレートなどに興味を持つ。コレクションと同一バージュンが幾つかあるので、落札価格が気になるところである。

    • -