神田神保町


田村書店 東京都千代田区神田神保町1-7-1

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9月5日の本ブログでキキの「1929」紹介に関連して、「しばらく、東京に出掛けていないので、来週あたり新幹線に乗ろうかしら(ハハ)」などと書いたものだから、呪縛になって9日の新幹線を予約したら、台風18号襲来で断念。テレビ映像で甚大な被害となった鬼怒川を見て、心痛めた。線条降水帯と呼ばれる現象について知ることとなったが、数十年に一度の雨量と発表することではなく、気候変動期に入った地球の生理のように思う。紛争も気候も同じではないか、人心の乱れもまた、悲しくなるばかり。出発前に関東での地震情報、大震災以降の最大規模。「新幹線に乗るのやめようかしら」と思いながらの行動開始だった。
 さて、昨日報告した銀座から神保町に移動して、見知った書店をブラブラ。小宮山書店の写真集価格を確認しながら、いったい誰が買うのかしら(買えるのかしら)と思った。架蔵本も高資産と勘違いしたら大変、持ち込んでも悲惨だろうな。ある専門店で世間話をしていたら、「写真集バブルは、リーマンショックで終わって、中国経済に支えられての商い、不安定だから、この先、どうなるかしら、もうやめたい」と嘆いておられた。東京駅に着いてのぞいた八重洲ブックセンターが悲惨な棚揃えだったから、「本を求める層なんて、新しくは生まれないだろうね」と、相づちをうった。
 わたしが、ビックリするようマン・レイ資料の登場は、起こりそうもないから、楽しくないな。すずらん通りでお茶をしながら、道行く人を眺めた。