クータ

銀紙書房 通信

「糸で縢っているので背幅は一番幅のあるところを測る---」

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これまでの銀紙書房本で上製本を採用した時、頁の開きがスムーズに出来ないのが問題だった。それが井上夏生さんの手順に従いクータを絡ませ接着する事で解決された。有り難い事である。「クータ」の意味をネットで検索すると『製本のひきだし』に以下の説明があったので引用したい。---「上製本において、束の厚い本または突き付け表紙などの背固めに用いる筒状の背紙。クラフト紙を用いて本の背幅に合わせて筒状に貼る。帳簿製本の背くるみでも、クーターが表紙背の裏に付けられる。帳簿のクーターは板紙8号くらいを2枚貼り合わせて、小口枚数の幅に合わせて切断、さらに半円形に型押ししたものである。」。家人が部屋に入ってきて「取り憑かれたようにやっているのね」と言った。京都写真クラブの総会迄に仕上げたいと思うので、夜なべ仕事となっております。

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キウイ