ロンドンでのシュルレアリスムといえば、1936年6月11日〜7月4日にかけてニューバーリントン画廊で催された『シュルレアリスム国際展』。推進者の一人であるローランド・ペンローズが残した会場写真でマン・レイの油彩やレイヨグラフを観ていたので、その残像がないかと思っていたところ、テートモダンの一角に再現されていました。「相隔たるもの同士の並置」が当時の展覧会趣旨、21世紀の会場でも学芸員マシュー・ゲールはこの文脈にそって展示空間を演出しています(と、展示パネルで紹介)。ペンローズ、タンギー、ピカソ、ジャコメッティ、ダリから現代のルイス・ブルージュまで、1936年の会場で展示された作品は見つからなかったが、時代の精神は今に繋がっていると感じられた。