『マン・レイと女性たち』展 ─ 初日から。

f:id:manrayist:20210714170621p:plain渋谷文化村通り 7月13日(火)  写真も送ってくれた。

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 コロナ禍の緊急事態宣言発出中の渋谷・Bunkamuraで表題の展覧会が昨日(13日)から始まった。オリンピック開催もひかえ、人流が変化する前に東京へ出掛けたいところなのだが、諸般の事情で躊躇。そんな事情を察してくれた友人が、初日朝に観覧しすぐにカタログや資料を送ってくれた(深謝)。

 年初から気になっていた展覧会については6月22日の本ブログで紹介したように、2004年に催された『マン・レイ「私は謎だ!」』展の監修者である巌谷國士さんとマリオン・メイエ女子のコンビが再びマン・レイ芸術を開陳するもので、今回は「20世紀という変動の時代を美しく積極的に生き、それぞれの個性を発揮していた自由な女性たち」と云う視点で、美しく刺激的に紹介されるらしい。わたしは会場を観ていないので、明るく楽しい様子を共有することは出来ないが、今朝方、受領したカタログや展覧会資料を広げながら、展覧会の魅力を想像している。

 

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 巌谷氏の監修された書籍は、カタログと云うより単書の位置づけなので、展覧会の一次資料好きにとっては、上に掲げた「展示品リスト」が心躍る品物。

 

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 書籍のカバーを外した状態、デザインは中村香織さん。背の模様はシュルレアリスム画廊案内状(1928年)からの引用で、表紙にはレイヨグラフ(1927年)が使われている。『青樹』で天野隆一が紹介した絵柄なので個人的に嬉しい。ただ、240頁から続く欧文の「参考文献」などは小さすぎ、虫眼鏡を用いてもシニア組には苦行。読むための資料じゃなくて、デザインなのかしら。

 

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204-205頁 掲載された8点の案内状等の内、未収集は3点、頑張らなくちゃ(笑)

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 これから、巌谷さんのテキストに突撃し、勉強したいと思う。