超現実主義写真集『メセム属』 雑記

1月8日まで

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 昨日の続き……  『シュルレアリスムと日本』での展示は、紙モノ保護のかねあいから、前・後期で展示箇所を変えるなどの工夫を行なっている。展示リストでは分からなく、また、刺激的でもあり、わたしには気持ちが良かった。
 前期で開かれていない雑誌や写真集の頁が開かれたのである。名古屋繋がりになるが、山本悍右編集の雑誌『夜の噴水』1号がタンギーのデッサンに飾られた山中散生の詩「透視法」、2号が最初の頁、エリュアールの「僕は眠れない夢を見る」になっている。さらに、下郷羊雄の『メセム属』は表紙を捲り、丸い穴が暗示していたのが「取手に仙人掌が顔を出す」エロティックな描写だったと合点がいく仕掛け。限定200部刊行の195番本であるのを確認できるのも嬉しい。

 


1月10日以降 『メセム属』195番本 パチリは許可を頂いた(背景など一部加工)