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京都文化博物館で開催中の『さまよえる絵筆──東京・京都 戦時下の前衛画家たち』展(7月25日迄)のレポートを駒込の画廊・ときの忘れもののブログに書かせていただいた。題して『土曜日にフランソア』この展覧会は、戦前・1930年代の高揚した前衛絵画、画家たちと時代にフォーカスした好企画で、わたしの好きな北脇昇作品も多数出品されていたので、書いていて楽しく、つい1万字を超えるレポートとなってしまった。下に画廊へのリンクを貼っておくので、読んでいただけたら嬉しい。
また、10日(土)10:30〜12:00に、板橋区立美術館の学芸員・弘中智子さんによる「転換期の東京の前衛画家たち」と題する講演会が予定されている(往復葉書かネット等での先着申込順、定員70名)。東京と京都の戦前の交流が、令和の時代に板橋区立美術館と京都文化博物館の二人の学芸員によって熱く再現されるとは、嬉しいことではありませんか。
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「過度の自己主張をしない不思議なサインが迎える」(拙稿)
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靉光、寺田政明、難波田龍起など、ケースには「アルス刊の『埴輪』が置かれている」(拙稿)
「今展で楽しんでいる北脇は、これまでの彼と異なる。彼の人生と云う生活の場面に立ち会っている感覚」(拙稿)
ウィンドウには隔週新聞『土曜日』と編集者・能勢克男のスクラップブック、中心人物の一人で巻頭言を書いた中井正一や須田国太郎らを指導した深田康算の全集など。そして、「雑誌『美・批評』や『世界文化』から眼をあげると、爽やかな希望のように小栗美二の油彩『雨あがる 各務原近郊にて』が掛けられている」(拙稿)
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表題の拙稿で不明瞭になってしまった引用文献等について、しばらくこの「マン・レイと余白で」で補足したいと思う。明日は隔週新聞『土曜日』を予定。乞うご期待。