ボイスをお勉強

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 43年前の12月23日『コンセプトの変革』の中核手法とはなんだろう、『代替案へのアピール』がそれを示しているのだろうか?「新聞と枝の間に蜜蝋が入ったもの、先端のない鉄釘」の重さとは…… 人間の血液が黄色く固まり、これに値札が付けられている。ユーラシアの反対、東京では俳優の田宮二郎が亡くなった日にあたる(記憶が暗すぎますな)。

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 地声と拡声器の間で動き回るコヨーテを、書棚から抜き取る。独逸語なのでチンプンカンプン。これでは、建設的な勉強になりません。

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f:id:manrayist:20220107195823j:plain(左)『ヨーゼフ・ボイスよみがえる革命』水戸芸術館現代美術センター[編]  フィルムアート社 2010年刊 20.9 × 14.9 cm pp.216

→「社会彫刻」の項に「芸術活動とは本来、一握りの芸術家が生み出す、特殊な芸術作品へ至るプロセスではなく、われわれが生きる社会や世界を、人間の創造性によって未来へと造形していくプロセスだとボイスは考えるのである」(182頁、松山聖央)

→「ボイス亡き後、彼が残した作品は声が失われたかのようにも思えます。なぜなら、それらの作品は──ボイス自身の言葉でありますが──『乗り物』だったからです」(55頁、オイゲン・ブルーメ)。

 

(右) ライナー・ラップマン、ベーター・シャータ、フォルカー・ハーラン著『ヨーゼフ・ボイスの社会彫刻』伊藤勉、中村康二、深澤英隆、長谷川淳基、吉用宣二訳 人智学出版社 1986年刊 24 × 20 cm pp.160

 

f:id:manrayist:20220107195835j:plain(左) 渡辺真也著『ユーラシアを探して ── ヨーゼフ・ボイスナムジュン・パイク』 三元社 2020年刊 21.7 × 15.7 cm pp.540

(右) 若江漢字・酒井忠康著『ヨーゼフ・ボイスの足型』みすず書房 2013年刊 21.5 × 15.6 cm pp.204

→「自分の全生活を芸術視するボイスにとって、車はただの乗り物ではない。それはすでに一個の選ばれた独自のメッセージを負わされた、ボイス的作品としてそこに置かれている」(16頁、若江漢字)

 

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