11日(日) オルヴィエート -5 サン・ブリツィオ礼拝堂 

● サン・ブリツィオ礼拝堂は1408年〜1444年にかけて建設、フレスコ画が描かれたのは1447年〜1504年。ルカ・シニョレッリ(ca.1450-1523)は途中から参加(1499年〜1504年)して「使徒聖歌隊」「受難の象徴と天使たちの間の審判の告知」「教会博士たちの聖歌隊」、「殉教者たちの聖歌隊」「おとめたちの聖歌隊」「総主教たちの聖歌隊」の他6枚の天井画や壮大な黙示録の場面(下掲)などを描いている。 彼はダイナミックな線描と正確な人体表現で知られ、ミケランジェロが『最後の審判』制作にあたって「表現の参考」にしたと伝わる。ルネサンス期イタリアの著名画家。このサン・ブリツィオ礼拝堂の壁画連作が特に知られる(下掲)

ルカ・シニョレッリ『地獄』

ルカ・シニョレッリ『偽キリストの説教』『神によって選ばれた者たち』

---

16世紀後半に建設されたパイプオルガン。1911年に表現力豊かなケースと空気圧トランスミッション整備に大幅拡張、さらに1974年電気式へ変更。イタリア最大のパイブオルガンと聞く。