聖ペトロ司教座後方の光、中央に「鳩」。キリスト教における鳩は、清さと無害、素直さの象徴であり、ノアの箱舟の物語でオリーブの枝を加え戻ってきたことから平和の象徴ともされる(下図)。もっとも、小生にはピカソとアラゴン(共産党)に繋がる逸話として理解され、平和の象徴を無垢な心に求めるのは重いと、冷ややか。
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グレゴリウス13世(1502-1585)(第226代ローマ教皇1572-1585)は、ゴレゴリオ歴を採用したことで知られる。ウィキによると「ユリウス暦のズレを1582年切り替え、10月5日を10月15日に改めた」。「1年を365日とし400年間に97回の閏年を置く」我々が使う太陽暦に改めた訳。宗教における祝祭日、特にキリスト教徒の「復活祭」日の決定は重要である。日本人の大陰暦使用はおおらかで良かったと思うのだが……
パリウムの壁龕(へきがん)
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アンドレア・ボルジ『聖ヘレナ』彫像 1639年
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小コレクターとしては、ガイド氏が説明してくれた聖人・ヘレナの役割を我が身に重ねる。貧しい生まれながら彼女(246年頃〜330年)は古代ローマ皇帝コンスタンティヌス1世の母となり、キリストを磔刑した十字架と釘をゴルゴダに巡礼し発見、持ち帰ったと伝わる。聖遺物なくしてキリストの物語は生まれない、「物」の重要性を発見し残し、然るべく寄贈する「愛」を、小生思うのです。