12日(月) サン・ピエトロ大聖堂 -3 パルダッキーノ

『聖セバスティアヌスの殉教』 モザイク画(?) 元絵はドメニコ・サンピエーリとされる。堅牢であるが平面的な描写、フレスコ画の建物との一体感とは異なるように思う。

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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ「大天蓋(パルダッキーノ)」1633年 「聖ペテロ」の墓の位置を示す身廊奥の内陣にある4本の螺旋状の柱(ブロンズ製)に支えられた大天蓋。バロックの極みでしょうか

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中央身廊から入り口側をパチリ、神が最初に発した言葉「光あれ」を思う。

中央身廊から後陣側をパチリ、大天蓋の先に「聖ペトロの司教座」 上部の窓に精霊の象徴「鳩」。

 

 

[メモ]

 ウィキ(サン・ピエトロ大聖堂)に観光客がかかる「スタンダール症候群」という病気が紹介されていた。「膨大な芸術作品群をできる限り多く見て回ろうとする強迫観念が、観光を楽しむ余裕を奪い、頭痛などの症状を発する」という。イタリアの観光資源に対する国家戦略の犠牲(?) 小生も頭痛はしないけど、余裕は失われました。カトリック権威主義的栄光を拒否したい心情とルネサンスの巨匠たちの仕事を確認したい好奇心とが、拮抗するのですよ。救いは記録のパチリですね、対象との距離を保ってくれるのです(感謝)。