『喫茶店文学傑作選』林哲夫編

『喫茶店文学傑作選』林哲夫編 中公文庫 定価990円(税込) 2023年9月25日刊 15.2 × 10.2 cm pp.196

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 林画伯の新しい本をエンゲルスガールで手にとった。パラパラと頁をめくる、興味深い人やお店ばかり。しかし、懐かしがってばかりじゃいけない、この店も、いつか 語り継がれるようになるだろうな、珈琲じゃなくて冷たいラガーでも良いかしら。

 ──で、今朝もパラパラしていると、北園克衛丸善からはじまった随想」の「名古屋タイムズの社長」(67頁)というのは超絶考現学の粋人・亀山巌のことだろうし、植草甚一「東京に喫茶店が二百軒しかなかったころ」で触れているマッチのレッテル集めの芳名録なども、いずれこのブログで小生コレクションを紹介したいと思っている事柄とどんぴしゃ、糸口一杯の画伯の新著です。

 

エンゲルスガール