聖ヴィート大聖堂(1) ── 6日(木)

聖ヴィート大聖堂は、925年に建てられた初期ロマネスク様式の円形建築が最初で、キリスト教徒の増加にともない増改築がなされ、1344年にプラハ大司教区の教会として設立、ゴシック様式をもとにルネサンスバロックと600年の長きにわたり建築を続け1929年に現在の形で完成されたという。城壁内のためか位置する第3の中庭に入るとひきがなく聖堂がそびえ立ち、レリーフ彫刻の荘厳さが、初見の眼にはうすく感じられる。彩色のない石組みはゴシックらしいとも言えるが ── これは、堂内のステンドグラスが織りなす色彩の饗宴に誘う緞帳だったと、すぐに悟った。

 

ゴールデンゲート上のステンドグラス『最後の審判

聖ヴァーツラフ礼拝堂(*)

 

[メモ]

 ウィキによると多くのボヘミア王の墓を有する大聖堂はゴシック建築の代表例であり、チェコで最も大きく重要な教会である。正面に82メートルの2本の塔、中ほどに99メートルの鐘楼。大聖堂内部は、天井高34メートル、幅60メートル、奥行き124メートル。
 (*) 聖ヴァーツラフ礼拝堂は、チェコ守護聖人ヴァーツラフ(1世、真のキリスト教者、理想の騎士)の聖遺物を祀る、彼は国と民族を守った英雄として語られる。詳しくは → https://www.katedralasvatehovita.cz/ を参照。