11日(日) オルヴィエート -1 オルヴィエート大聖堂(サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂)

● オルヴィエートは凝灰岩からなる断崖絶壁の丘の上に広がる要塞都市。チヴィタ・ディ・バニョーレージョと同じようにエトルリア人に起源を持つ。ウィキによれば「紀元前280年頃にローマ人に攻め落とされ近隣の街に逃れた」とあり、ローマに近いこともあって教皇の隠れ家的役割を果たし、ゴシック様式の壮麗な大聖堂など、今も中世さながらの街並みを残す。

オルヴィエート鋼索線 1888年10月7日開通、当初はウォーター・カウンターウェイト方式(車両下部設置水タンクの重量差利用)、1935年改修、第二次世界大戦による運休時期があったものの再開、しかし、1960年代末廃止。1990年6月、街の中心部を歩行者天国とするための交通手段見直しに伴い、元のルートで完全再建(水ではなく電気で動く)。所要時間は1回2分強。

 

 

オルヴィエート大聖堂 (サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂) イタリア・ゴシック建築の最高峰とされ、ファサードや内陣のフレスコ画群の芸術性が指摘される。13世紀末に建築が始まり、ファサードが完成したのは16世紀後半と云う。
 長野一隆氏のブログに「建設には延べ33人の建築家、152人の彫刻家、68人の画家、 90人のモザイク師がかかわった」とある。


 ファサード外壁は飾り破風、左右小尖塔、薔薇窓を伴う完璧な構成。モザイク画が光に反射し神々しい……

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 ファサードの浮き彫り彫刻の美しさに見惚れる。特に4本の柱を飾る浮き彫りは、天地創造から最後の審判までの人間の運命が── (1)旧約聖書からの物語、特に創世記に関連して (2) 旧約聖書の物語、特にメシアの出来事について。(3)新約聖書からの物語 (4)最後の審判 ── 描かれ、中央の青銅扉はエミリオ・グレコが1960年代に制作している。(写真に撮ってないけど)。

大聖堂付属美術館

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 オルヴィエートの遺跡では、サン・パトリツィオの井戸が知られるが、見学の時間を持てなかった(残念)。