コンフィーデザイン

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健康ブラパチをしていたら七本松通中立売角で、古い紙ものや洋書を扱うアンティークショップ・コンフィーデザインと遭遇。品揃えは小生好みのやや前段、アール・デコのパリかと思うが、丁度、荒俣宏の『妖怪少年の日々 アラマタ自伝』を読んだばかりだったので、嬉しい。ご主人の話ではジョルジュ・バルビエなどに惹かれ荒俣宏の著作は愛読書との事。店内には部屋に飾って楽しめるシートが沢山並べられている。「マン・レイないかしら」、1920-30年代雑誌の広告頁の魅力、良く分かります。英・米・仏に加え、北欧・東欧の紙ものも扱われている様子、宝箱ですな。
 拙宅から中立売までは登り道、これは自転車での体力増強コースですな。ご褒美にマン・レイが欲しい(ハハ)。 

 

 

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"Man Ray and the Women" at the Bunkamura

Bunkamura ザ・ミュージアムで7月13日(火)から催されている『マン・レイと女性たち』展は、本日(6日)が最終日。「マン・レイ狂い」と自任する小生ですが、結局、諸般の事情で拝見は叶いませんでした。残念無念なれど、会場の様子などはSNSなどで沢山伝えられたので、適宜、確認してきたのであります。そうした最中での救いが、8月末にYouTubeで17分42秒におよぶ動画としてアップされたので、下に貼り付けて置きます。ベルギーの画廊マルアーニ・メルシェ提供、この画廊では1月に『マン・レイからマリオン: シュルレアリスムのアイデア』展が開催されており、本ブログでも紹介している。動画の撮影はKento Kidachiとある。会場の展開図作ろうかと思案中。

 

ビールが呑みたい。

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フラーズビール 1845年創立の英国を代表するエール(ビールの一種で上面発酵)。at ストラスフォード・アポン・エイヴォン

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ホークスヘッドビール 英国湖水地方にある会社の風味豊かなホップ、ヨーロッパの伝統的なスタイル at ケンダル

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アムステルビール これは1870年創立のオランダ・ビール at ケンダル

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シベリア経由

消印 1931.6.2 シベリア経由

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14 × 9 cm I.W.B. Lichtdruck Extra. No. 202

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消印 1931.8.31 シベリア経由 

「御変わりありませんか、子供達も丈夫ですか 私は元気ですから御安心下さい ---(略)---  9月26日神戸入港の香取丸です」

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14 × 9 cm I.W.B. Lichtdruck Extra. No. 202

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 ベルリン-シャルロッテンブルグのアウグステン=ヴイクトリア広場にあるロマネスク・カフェを日本人もよく利用したようで、以前にもこのブログで紹介した。→ 戦前ベルリン 絵葉書 2021-01-22

ヴォーリズ・八芒星

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大丸京都店 高倉通側階段

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 <阪急京都線烏丸駅16番出口> 大丸百貨店の地下道から上がると正面にウィリアム・メレル・ヴォーリズが手がけた壺形の装飾灯具が記念に置かれている。1928年(昭和3年)11月に竣工した同店の2階に設置されていたと云う。階段部分の装飾はヴォーリーズ得意の八芒星(はちぼうせい)で、これは八つの角を持つ星型多角形、「完全生や再生、無限の循環などを象徴」すると云う。

 

f:id:manrayist:20210806141119j:plain階段天井などの八芒星意匠。

 

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 高倉通に出るとアップルストア京都、御洒落ですな。店舗の作りに企業文化を感じます。アップルは創業45年程、この先もジョブスの精神を反映する製品を提供してもらいたい。コロナ禍の対応など二社とも見事で、贔屓にしてしまう。

 

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アップルストア京都 高倉通四条角

ゲーム好き

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Viva Topo ねことねずみの大レース (ドイツ・ペガサス社) 知育玩具(双六ゲーム) 対象年齢4歳〜

 

f:id:manrayist:20210826131616j:plainブロックス トライゴン(アメリカ・マテル) 知育玩具(テリトリー戦略ゲーム) 対象年齢7歳〜

 

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フリーザ様の宇宙の帝王トランプ(日本・エンスカイ) 玩具(トランプ) 「神経衰弱」から「大富豪」に移っています。

ヴィーニャ マルティナ カヴァ ブリュット

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ヴィーニャ マルティナ カヴァ ブリュット 辛口 11度 スパークリング・白 品種: チャレッロ50% パレリャーダ30% マカベオ20% 瓶内二次発酵に30ヶ月 生産者: スペイン(カタルーニャ州ペネデス) ヴィーニャ・マルティナ

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よく降りましたな。

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壬生寺

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 8月はよく降りました。特に糺の森の古本祭り翌日12日からの10日間。全国での大雨被害も甚大、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
 そんな訳で、小生の健康散歩もお休みを3日、月平均も5,145歩に落ちてしまいました。

 

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左に三界万霊碑(1662年建立)---欲界、色界、無色界にいるすべての精霊を供養する。

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最近、駐車場スペースにDAN DARA COFFEEが開店。 

宮脇賣扇庵

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六角通富小路東入の宮脇賣扇庵で「京都日本画家による扇子展」が催されている(8月30日(月)迄)。二階に残る富岡鉄斎らの天井画も拝見したいと思い、出かけた。宮脇さんのお店は創業文政六年(1823年)、初代は岐阜のご出身。六角堂の参拝人のためにあった扇子屋の集落の一つに加わられたと云う。現在の店舗は2004年から現在地に移転(以前の店舗を撮った写真、探せばあると思うのだけど)。

 蛤御門の変(1864年)で店舗を消失、京都の明治文化財として知られる天井画は三代目の時代に制作、そして、旧店舗から現在地に移し替えたと聞く。「賣扇庵」の号は富岡鉄斎命名で、四条と三条の間にあった有名な桜の名前に由来。扇は末広がりでおめでたい席には必ず使われる。宮脇祥三氏は1998年のインタビューに「大体、図柄に作家の名前が入っていないんです。これは職人さんと加工する人、我々が一体で作りますので、壁にかけて眺めることもできますが、誰かの作品として眺めるより工芸品として眺めるのが私は好きなんです」と答えている。

 お店のリーフに一句あり「ひらかぬは 風のつぼみの 扇かな」よろしいな。

 

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おめでたい柄の扇はよろしおすな。

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菊池芳文、河辺華拳など

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天井画が素晴らしい本店二階。現代の作家作品が飾られている。個人的にはおめでたい柄、オーソドックスな柄に惹かれた。

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天井を見上げると京都画壇四条派の土佐光武、富岡鉄斎、小沢文隆、西村秀岳、橋本菱華、三宅呉暁、山本春拳、浅江柳喬、森雄三、浅田霍文、菊池芳文、河辺華拳らの扇画、他に竹内栖鳳、田能村直人、神坂雪佳、木嶋櫻谷等48人が描いている。鏡に映る様も拝見できて、お店の方も優しい対応。拝見だけで購入までに至らない者にも、親切です。ありがとうございました。尚、店内撮影、ブログ紹介は許可をいただきました。

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アールヌーボー華やかな時代の輸出品(?)、店名があるから特注ですな。パッサージュ ギャルリ・ヴィヴィエンヌのカミアはリゴー社が1906年に発売した女性用香水、店舗の6番地は、現在はどうなっているのかしら。どんな香りがそよぐのか、彼の地の気候との相性を思ったりして、御婦人の手元を想像してしまいます。

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カタログ到着

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27.7 × 19.5 cm 168pp.

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  昨日紹介したアングラドン美術館の展覧会カタログは、1月末に国内の取次書店に注文、それが7月に入って「取扱不可扱い」となった。書籍コードは採番されていても、地方美術館での細やかな展覧会カタログ、一般のルートにはのらなかったのかもしれない。それで、落胆したのだが、リヨンの新刊書店のサイトに、しばらくしてあがたので、送料が恐ろしく高額(個別発注ですから)なれど、急いでクリック。最速扱いにすると8月6日(金)までには、京都に届くとサイトには表示されていた。

 

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注文前に確認したところは、良い感じの書店なんだけど (書店の様子はグーグル・ストリートビューから引用)

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 それが、8月11日(水)になっても届かない。思わず書店にメール(待ちすぎると保険適用期間を過ぎてしまうのです)。彼の地の人はおおらかだから「追跡番号を教えて」と言っても返事がないし、困りもの。まあ、こちらがアクションを起こせば状況は変わるもので、翌日、荷物は丁寧に梱包されたEMS便で到着。それで、追跡番号から確認すると、リヨン発が8月2日(月)ではありませんか。注文したのは7月22日(木)、バカンスなんでしょうかね。これでは、受けての待ちぼうけは予測不能、どうにもなりません。

『別名マン・レイ』展 at アングラドン美術館

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アヴィニヨン レピュブリック通り (グーグル・ストリートビューから引用)

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 南仏の観光都市・アヴィニヨンでマン・レイ展が開催されている(5月27日〜10月3日迄)。同地の裏通りにあるアングラドン美術館は18世紀に建てられた旧邸宅の中にあり、著名な服飾家ジャック・ドゥーセ(1853-1929)の相続人夫妻によって設立されたものである。ドゥーセは著名なファッション・デザイナーとして19世紀後半から20世紀初頭に活躍、華やかで贅沢でありながら気品を失うことのない製品は、当時の富裕層から支持され大人気となった。彼は印象派など最新の芸術傾向から刺激を受けたこともあり、自身で膨大なコレクションを形成した。

 シュルレアリスムの活動に資金援助をしたドゥーセは、ブルトンアラゴンを顧問に雇う。1922年7月10日にブルトンマン・レイを紹介したと云う。

 

 今回の展覧会は「マン・レイの書籍、素描、オブジェ、油彩を集めようとしたため、写真はわずかしか存在しない」と学芸員のローレン・ラズはテキスト「マン・レイとして知られている」で述べている。出品点数は57。版画集(?)では『回転ドア』『エレクトリシテイ』、書籍では『マン・レイ 写真 1920-1934 パリ』『自由な手』『ファッシール』『写真は芸術にあらず』、油彩では『終わりよければすべて良し』『壁』『赤い騎士』『詩人(ダビデ王)』など、版画も多い。

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アングラドン美術館 (グーグル・ストリートビューから引用) 

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会場画像は情報サイト「ドーフィン」から引用

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 アヴィニヨンは法王庁などの歴史的建造物も多く世界遺産に登録されている。ブルトンが訪れた様子は『ナジャ』で描写されているし、ローヌ川に架かる崩壊の後、放置したままのサン・ベネゼ橋は、マン・レイがエロティックな裸婦が横たわるデッサンで夢のように描かれている。わたしがこの地を観光したのは15年前の3月、レピュブリック通りのブログ上段画像左端の店、ブラッスリー・ル・シントラで昼食、美術館に行きたかったが月曜日でクローズ、近くの新刊書店フナックでマン・レイの写真集を一冊求めただけだった。当時の旅行記に「今は冬の季節、芽吹き前の街路樹はキュビスムの絵画だ。昼食の店に向かって石畳を歩く時の懐かしい感じは、石の硬度が身体の何処かに残っている記憶に繋がって安堵感をもたらすのだろう」とわたしは書いた。以下を参照してくれると嬉しい。