C58171(敦賀第一区) 小浜線 ©Kenichi Sohara, 1969
三条通り白川橋上ルのギャラリー16で、岸田良子さんの個展が開催されている(9月25日迄)。会場では彼女の初個展の仕事も「写真≒絵画/再読<カタログ>」と示され、瑞々しい感性の稀有な永続に感謝する時間だった。
岸田の初個展は1977年3月1日〜6日に、ギャラリー16で催された。資料によると展覧会は『カタログ』と題され「ハサミ、ヘヤーブラシ、パン、クツなどの拡大写真を撮り 黒のリキテックスで回りを塗り潰して平面作品を作り カタログにしてしまう」。岸田さん初期からコンセプト、ぶれていないなと感服。44年ですからね、作品のマチエールが魅力的で良いですな。経歴資料には「当時は疑似タブローと呼んでいた。日用雑貨のイコン化を目的にしている」、16での個展は42回に及ぶと云う。今回は「当時、その覚え書きとして作られた220枚のスライド(未発表)」も展示されている。
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右から『カリフォルニアレーズン』『ゆたんぽ』『蚊取り線香』『ベーコン』
左から『プラシ』『ほうれん草』『鋏』『ビスケット』
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沢山の刺激に感謝。当時の案内状(白バック)と現物(黒バック)の対比など、知的センスにあふれています。
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下図は2010年からのシリーズ『TARTANS』(格子柄)
左から『MACMILLAN』『DUGLAS, GREY』(部分)
うすばね
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京都のあられと言えば、菱屋さんの「うすばね」ですな。醤油の香りとともに口に入れると、パリッと溶ける感覚、他には知りません。知人、友人の女性方は、皆さん大ファンなんですよ。なので、小生にはなかなか回ってきません。人気のうすばねの他に金角、銀角、細火柱、鬼あられ、海老あられなど幾種類も手焼きあられがあるので、楽しませてもらっている。お店のある島原大門は梅小路蒸気機関車館から近く、時折、汽笛が聞こえます。実はご主人、著名な鉄道ファン、小生、山陰線SLの昔話を聞くのが楽しみなんです。店内にも沢山写真が飾られています。
健康ブラパチをしていたら七本松通中立売角で、古い紙ものや洋書を扱うアンティークショップ・コンフィーデザインと遭遇。品揃えは小生好みのやや前段、アール・デコのパリかと思うが、丁度、荒俣宏の『妖怪少年の日々 アラマタ自伝』を読んだばかりだったので、嬉しい。ご主人の話ではジョルジュ・バルビエなどに惹かれ荒俣宏の著作は愛読書との事。店内には部屋に飾って楽しめるシートが沢山並べられている。「マン・レイないかしら」、1920-30年代雑誌の広告頁の魅力、良く分かります。英・米・仏に加え、北欧・東欧の紙ものも扱われている様子、宝箱ですな。
拙宅から中立売までは登り道、これは自転車での体力増強コースですな。ご褒美にマン・レイが欲しい(ハハ)。
Bunkamura ザ・ミュージアムで7月13日(火)から催されている『マン・レイと女性たち』展は、本日(6日)が最終日。「マン・レイ狂い」と自任する小生ですが、結局、諸般の事情で拝見は叶いませんでした。残念無念なれど、会場の様子などはSNSなどで沢山伝えられたので、適宜、確認してきたのであります。そうした最中での救いが、8月末にYouTubeで17分42秒におよぶ動画としてアップされたので、下に貼り付けて置きます。ベルギーの画廊マルアーニ・メルシェ提供、この画廊では1月に『マン・レイからマリオン: シュルレアリスムのアイデア』展が開催されており、本ブログでも紹介している。動画の撮影はKento Kidachiとある。会場の展開図作ろうかと思案中。
消印 1931.6.2 シベリア経由
14 × 9 cm I.W.B. Lichtdruck Extra. No. 202
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消印 1931.8.31 シベリア経由
「御変わりありませんか、子供達も丈夫ですか 私は元気ですから御安心下さい ---(略)--- 9月26日神戸入港の香取丸です」
14 × 9 cm I.W.B. Lichtdruck Extra. No. 202
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ベルリン-シャルロッテンブルグのアウグステン=ヴイクトリア広場にあるロマネスク・カフェを日本人もよく利用したようで、以前にもこのブログで紹介した。→ 戦前ベルリン 絵葉書 2021-01-22
大丸京都店 高倉通側階段
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<阪急京都線烏丸駅16番出口> 大丸百貨店の地下道から上がると正面にウィリアム・メレル・ヴォーリズが手がけた壺形の装飾灯具が記念に置かれている。1928年(昭和3年)11月に竣工した同店の2階に設置されていたと云う。階段部分の装飾はヴォーリーズ得意の八芒星(はちぼうせい)で、これは八つの角を持つ星型多角形、「完全生や再生、無限の循環などを象徴」すると云う。
階段天井などの八芒星意匠。
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高倉通に出るとアップルストア京都、御洒落ですな。店舗の作りに企業文化を感じます。アップルは創業45年程、この先もジョブスの精神を反映する製品を提供してもらいたい。コロナ禍の対応など二社とも見事で、贔屓にしてしまう。
2021.8.21
ヴィーニャ マルティナ カヴァ ブリュット 辛口 11度 スパークリング・白 品種: チャレッロ50% パレリャーダ30% マカベオ20% 瓶内二次発酵に30ヶ月 生産者: スペイン(カタルーニャ州ペネデス) ヴィーニャ・マルティナ