名古屋名物「ひつまぶし」


しら河のひつまぶし 2380円

肝塩焼き

肝焼き(タレ)
いつ頃から「ひつまぶし」が有名になったのか、記憶がはっきりしないのだが、熱田神宮の蓬莱軒(この店舗は今はない)で初めて食べた時(30年くらい前かしら)には驚いた。細かく刻んだ鰻の蒲焼きを、どんぶりで食し、ネギや山葵、海苔などの薬味をのせて食し、吸茶漬けで決める。幾通りもの食べ方で何度も楽しめる「ひつまぶし」は、鰻の香ばしい皮が、お茶漬けさらさらとくどくなくて、食いしん坊には、たまらない味。
 あいちトリエンナーレが昨日から始まり、参加したいと云う若い友人に誘われて帰省した。友人のリクエストは「ひつまぶし」で(トリエンナーレとひつまぶしは関係があるのかしら)、事前に熱田蓬莱軒に電話をしたところ、予約はダメで、お待ち頂きましたらとの返事、でも開店時間に行っても1時間30分以上の待時間、お盆休みの時期なのでそれ以上との事、ネットでチェックすると、有名店はどこも混んでいる様子なので困ってしまった。それで、名古屋市美術館安井仲治展があった頃に食べて美味しかった栄ガスビルの「しら河」を訪ねることにした(この店でもお願いしてから1時間待ち)。美味しゅうございました。肝焼きも塩とタレとで頼みビールを一杯。炎天下でウロウロしていたから、この組み合わせはこたえられません。気持ちがよかったのは「お茶漬けの出汁をご用意いたしますベルでお呼び下さい。」と声を掛けられた事だった。たしかに、お茶が冷めてしまっては、風味が落ちますよね。---待ち時間に松坂屋特選レストラン街の「あつた蓬莱軒」、ラシックの名古屋備長を探索。どちらも1時間30分以上の待ち時間(昼食時間帯とお盆のダブルパンチだからか)で人気の高さに、食べてみたいと涎状態。旨そうな匂いが館内に漂っているんですよね。この2店のシステムは記名式じゃなくて、順番に並ぶスタイル、椅子を順番にズレて行く訳で不親切だと思った。松坂屋の場合など「愛の泉」ひろばをぐるりとくねくね連なって占有する有様で、なんかよろしくない雰囲気だった(味は判りませんが)、一方、「しら河」の方は記名式で、訪ねるとおおよその待ち時間を教えてくれる、確認する事も簡単で、友人などはショッピングに回っていた。店舗前には椅子の他に新聞や雑誌も置かれていて、待つ側への配慮も行き届いていると思った。

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松坂屋から 久屋大通

愛知芸術文化センター(地階) ヤノベケンジ <サン・チャイルド>2011