マン・レイ生誕123周年


Man Ray Paris 1921
今日はマン・レイの誕生日。家人が出掛けているので一人でお祝いをしている。と言ってもビールを飲んでいるだけなんだけど---
 日本では亡くなられた日に、故人を偲ぶ特別の集まりを持って哀悼の情を示す場合が多いと思う。太宰治の桜桃忌、司馬遼太郎の菜の花忌、芥川龍之介の河童忌などが知られ、個人的には瀧口修造の橄欖忌が親しい。でも、マン・レイの命日に◎◎忌とした集まりを考えるのは、気分的にすっきりしない。わたしの場合は毎年、誕生日になると心が弾んで、マン・レイを偲んできた。123歳と云うのは無茶だけど、死んでなんかいないと思いたい訳。

      • -

 昨日の昼に、若い研究者お二人とお会いした。共にシュルレアリスムに興味がお有りの様子で、マン・レイベルメールに注視していると云う。既に論文などを読ませていただいていたので、研究分野のお話をいろいろとお聞きした。長く在野で研究を続けてきた者にとっては、若い二人の友情と希望が羨ましく思われる。シュルレアリスムは間口が広いので、二人の関心領域の重複はなさそうで、互いに補完しての研究生活を送られる事になるかと思う。その成果を拝読できる機会はすぐに到来するだろうから、改めて紹介させて頂きたい。---エルンストをテーマに選ぶ学生が多いとの事だか、マン・レイのファンも現れて来ているとの報告もあり、写真やオブジェやファッションや元祖ヘタウマ絵画といったそれぞれの関心領域に従って、研究を進化、発展されるのを、こころから期待する。
 在野の研究者も頑張らなくっちゃ、いや、コレクターの方が楽しいか。気楽に楽しくやりましょう。

イノダコーヒ 本店