羊歯齋文庫

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「その手袋はやはり女物で……」というわけではありません。

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今年になって知った驚愕のシュルレアリスムコレクターとお会いする。ネット検索ではほとんどヒットしないように仕組まれた秘密の展覧会は、2016年から開催されておられ、今回で8回目(後1回で終了とも)と聞くが、状態の良いこれほどのシュルレアリスム資料や文献が水天宮近くのビルの地下に展示されているなんて「驚いた── 他に言いようがない」。文庫主人の関心領域や収集の軌跡などを推測すると生半可ではこの成果を得る事はできなかっただろう。東京やパリの関係者との太いパイプに羨ましくて、悔しくて、マン・レイからブルトン夫人に宛てた弔電をしばらく覗き込んでいた。

 主人が撮った「レオーナ・デルクール」(ナジャ)のお墓の銘板に涙があふれるほど感激。展覧会は明日27日(金)〜29日(日)の三日間で終了との事なので、観ておかれる事をおすすめしたい。尚、展示風景の撮影は認められていない。

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 ブルトンの書斎の窓に置かれていたマン・レイの『DANGER』の意匠がわたしを迎えてくれる、主人の心憎い演出に感謝。

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11月3日の報告を参考にしてもらいたい。

manrayist.hateblo.jp