送り火


20:22

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今年も無事にご先祖様が帰られた。夜8時前、東山から比叡山にかけての山並みを見ながら良い風に吹かれて待った。如意ヶ嶽の大文字に点火された炎が広がり、くっきりと火勢が増すと市内西方のビルから眺めても、煙が山肌を覆っている様子を確認することができる。わたしは、お酒ばかりの自堕落なお盆休みを過ごしてしまったので、炎に手を合わせ、許しを願った。「原稿書けませんでした」
 京都盆地に住む人々、全てがご先祖様のおかげで、幸せな日々を過ごさせていただいている。手を合わせると無心になって、夜空に魂がひろがっているようだ。妙法、舟形、左大文字、鳥居形と拝んで、地上に降りると雨が降り出してきた。明日から、元気に働きましょう。