正月は冥土の旅の---


拙宅 1月5日朝

    • -

宝島社の全面広告は、いつもインパクトが強く、唸ってしまう。正月5日から「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」とは、言いたいけど言えない事柄を、上手く伝えてくれて感謝したい。樹木希林演じるオフィーリアの美しさ(ミレーが描いた)は、女優自身のガン告知と相俟って、水面と緑の色彩が、なんとも、魅力的で(笑っているようにみえるから)、朝のトーストが喉で止まってしまった。これでは、会社に行くのがいやになっちゃう。そんな訳で(どんな訳か判らないけど)、二日後、事務所の床に新聞を拡げ「ここで死ぬのは、いけません」と思った次第。コピーの続きは以下「人は必ず死ぬというのに。長生きを叶える技術ばかりが進化して なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。死を疎むことなく、死を焦ることもなく。ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。それが、私の最後の欲なのです。」 広告掲載は読売、朝日、毎日、日刊ゲンダイの全国版四紙。会社の新聞ラックで確認しながら思ったけど、日経や京都新聞をとっている人には、このメッセージ伝わっていないんだね、「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」は国民全てに示すと良いけど、子供もいるから、正月には刺激が強いですかね。--- 電通が受けた仕事で、ディレクター: 古川裕也、磯島拓矢、宮下良介 コピーライター:太田祐美子 写真家: 加藤純平。

    • -


勤務先 1月7日昼