2016年2月27日
お世話になった石原悦郎さんのツァイト・フォト・サロン閉廊が、京都写真展の会期と重なった。偶然とはいえ不思議である。日本で最初のマン・レイ写真集刊行や毎日新聞社主催になる大回顧展との繋がりをもたせて下さったのが、「悦楽の悦郎」さんだった。氏には本当にお世話になった。38年続いた画廊のクロージングパーティーへ参加するため、久しぶりに東京へ出掛けた。昼頃に顔をだしてスタッフの鈴木利佳さんと、しばらく思い出話。外は冷たい雨模様。
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都内を歩き回って夕方、画廊に入ると、すでにパーティーは始まっていた。悦郎さんは甘いものが好きだったから、ドラ焼きを頬張りながら、美味しいワインを何杯もいただき、懐かしい人達と歓談。続けて記念写真をパチリ、パチリ。そして、『写真をアートにした男』(小学館、2016.10.16刊)の著者・粟生田弓さんにサインをいただいた。彼女がツァイトで働き始めた頃「賢くて美人で最高だよ」と悦郎さんが、ご機嫌だったのを思い出す。その人が、良い本をきちんと書いてくださった。写真界だけではなく文化全般に対する影響力、人間について興味つきない物語。頁をめくると悦郎さんが生きているようで、わたしをも、励まし人てくれる。有り難い事である。
テーブルの上には活動の記録として作られた案内状集『ZEIT-FOTO SALON 1978-2016』と記念イベント(司会進行: 飯沢耕太郎)での荒木経惟と森山大道との対談資料が置かれている。
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和子さんとの結婚祝いにブレッソンから贈られた写真が飾られている。
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「bound for」ソウル・ハングラム美術館へ向かう悦郎さん (2006年11月撮影)
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