福岡道雄 つくらない彫刻家展 at 国立国際美術館

10月27日-2

今日から一般公開されている国立国際美術館の展示はB2が安齊重男さん、B3が福岡道雄さん(どちらの展示も12月24日(日)迄)。80歳を超えた福岡さんの『つくらない彫刻家』のコンセプトは、逆説であって逆説でない。50歳半ばから「何もすることがない」とし「つくらない彫刻家」を宣言されているのだから、老いの問題を透徹したスタイルであるようだ、カタログに掲載された千葉成夫さんの「僕は今、未知の時間と空間にいる---福岡道雄論」が、作者の核心に迫って興味深い。氏の仕事を信濃橋画廊やギャラリー16などで観てきたけれど、奇妙な生が指先に宿っている感じだったと思い出す。

挨拶をされる福岡道雄さん

撮影可能な第2章の展示: 空中で、もうだめになって、地上へ舞いもどることもできないし、だからといって、もっともっと高く舞いあがることもできないでいる毎日の僕達なのだ。

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情報コーナーでの展示: phono/graph 藤本由紀夫

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美術館から中之島公園を抜けて老松町の画廊を訪ね、しばらくパリのオークション情勢をお聞きする。中国系に席巻され、良いものがリーズナブルで出品される事は、本当にないそうです。9時に出掛け、帰宅は8時、本日の歩数は14,619でした。二日酔いにはしんどい一日。