回顧2017年


御幸町通

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今年も残すところ3日となった。1月末に長年勤めた会社を終え、「サンデーマイニチ」(金井杜道氏指摘)の日々に入ったところ、やりたい事、すべき事が山積みだった関係で、最初からエンジンをふかしすぎ、少々オーバーワーク。趣味の世界では夏までに銀紙書房の刊行物を2冊(小冊子『工繊大のポスター展報告』、写真集『石原輝雄・初期写真1966-1972』)仕上げたものの、終日のパソコン作業で眼精疲労がピーク、運動不足で体調いまいち、秋口あたりから、やっとペース配分をつかみ、拙宅のマン・レイ・コレクションから50点を厳選した『50 BEST MAN RAY』を準備し、海外などの関係者に送った。刊行した3冊すべてが告知即品切れとなる好評で、眼精疲労も吹き飛んだ(としておきたい)。1年を振り返ると、友人、知人、加えて幼い恋人と突撃隊との楽しいことばかりを思い出すが、その詳細については1日も休まず続けたこのブログで、折々にふれた、美味しい物も沢山頂戴した。そして、嬉しいばかりに呑みすぎて、なんどかブラック・アウト(記憶喪失)となった。---来年は、これが無いよう理性を持って酒席に臨みたいと思っている。
 2017年を回顧して、展覧会と新収集品についてのベスト3を報告しておきたい。展覧会では、ときの忘れもののプログで連載中の京都国立近代美術館での年間企画マルセル・デュシャン『泉』祝祭100周年を上げるべきだが、ここでは(1)細見美術館末法 / Apocalypse ── 失われた夢石庵コレクションを求めて』、(2)デザイン・クリエイティブセンター・神戸での『ロバート・フランク:ブックス アンド フィルムス 、1947-2017 神戸 』、(3)盟友・土渕信彦が協力したozasahayashi kyotoでの『瀧口修造・岡崎和郎 二人展』をあげたい。そして、マン・レイ狂いの本領を発揮するエフェメラ類の収集については、新たに40点あまりを加えた。1941年のカタログについては重複品なので除くが、(1)友人の手を煩わせてしまったパリからの招来品『MAN RAY RONGWRONG』(2)宮脇愛子さんがベルタ・シェファー・ギャラリーでした個展のカタログ、(3)インドで造本された『ジュリエットの昼と夜』の3点が、来年以降の展開にも関係する意味で、ベスト3としておきたい。

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 今日も、『50 BEST MAN RAY』の礼状が海外から届いた。MOMAコレクションになるマティスの楽しい切り絵(1952年)の図柄が使われている。有難う。