あした待たるるその宝船

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寒いので浪曲を聴きながら作業をしている(寒さとは関係ないか)。今日は忠臣蔵討ち入りの14日。演目もその関連になるのだけど---。昨日、街歩きをしながら、羽織を与え発句した宝井基角か、煤竹売りに身をやつした大高源吾か、どちらの役がわたし向きなのかと考えていた。12月の画廊巡りで、橋は越えないから、出会いの場面を持つことはできないし、もともと、俳句が判らないけど---「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠んだ基角に、「あした待たるるその宝船」と返した源吾の心中やいかにと思うと、物語はよろしいな。歌舞伎「松浦の太鼓」を楽しむにはコストが掛かる。でも、本懐を遂げた源吾の辞世の句「山を抜く 力も折れて 松の雪」、泣けますな。でもでも、浪曲でいきましょう。風が冷たく、凍えて外出できない。