新橋芸者・栄龍

f:id:manrayist:20220215211348j:plain
14 × 9 cm

---

 先日、絵葉書の交換会に参加してゲット。新橋芸者の栄龍さんは大正時代の女学生ブームの中で、美人として超有名なお方。「日露戦争の後に、三越百貨店が売り出した元禄模様のモデルをされた」そうです。清楚な様子が良かったのでしょうね…… 小生、絵葉書の「美人シリーズ」には手を出さないようにしているのですが、この一枚、鳥かごが写っているので、入手しないわけにはいかなかった。名古屋のシュルレアリスト・山本悍右が1940年に発表した『伽藍の鳥籠』を連想するのですよ(下段に展覧会のチラシを貼り付けました)。

f:id:manrayist:20220215211353j:plain
 東京の「港区ゆかりの人物データベース」によると、彼女の本名は伊藤りので、1896年名古屋生まれ、二代目「栄龍」を名乗り、14歳でお披露目している。溝口健二の映画『残菊物語』でも取り上げられているが、名古屋で悍右さんと繋がるのも不思議な縁ですな。

---

f:id:manrayist:20220215211358j:plain
チラシ 「写真展 シュルレアリスト 山本悍右」2001.8.22-9.24 at 東京ステーションギャラリー