20日(水) 小布施・高井鴻山記念館

栗の小径 路面はブロック状で敷き詰められた栗の木、東側に高井鴻山記念館東門

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 高井鴻山が28歳で江戸に遊学した折、葛飾北斎と知り合ったと云う。北斎が小布施へ鴻山を訪ねたのは1842年、83歳の時。鴻山は37歳であった。展示品では北斎の『像と唐人図』に興味を持った。若冲の「象」ともつながるのかしら。

築二百年の書斎兼サロン「悠然楼」に花吹雪、風情がありますな。

座敷に鴻山愛用の火鉢、交流した佐久間象山と火鉢をはさみ激論を交わしたと伝わる。

高井鴻山(1806〜1883)は、幕末維新の激動期に陽明学の教え「知行合一」の精神で「国民利福」の信条をつらぬいた人。晩年には「政情や自らの境遇、そして志半ばで夭折した者たちへの深い思いなどが複雑に交錯し」妖怪画を描くことに没頭したと云う。生涯については下掲チラシに詳しい。

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