20日(水) 小布施・北斎館


葛飾北斎が小布施に滞在したのは天保の改革で仕事に制限がかかるようになった80歳代半ば(1842年頃)、地元の豪農豪商の高井鴻山の招きで訪れたとされる(説がある)。本日は天井画で知られる「岩松院」が法事のために見学不可、栗の小径を抜けて北斎館へと向かう。
 入館料1,000円、観光地の小さな美術館に期待してはいけませんな。展示で疲れ切った北斎漫画、肉筆、版画、どれも色が落ちてハズレ── 祭屋台を見上げておりましたが、これも今ひとつ…… (個人の感想ですが)

北斎が滞在中に描いたとされる祭屋台2台 ── 小布施の民俗文化財である祭り屋台は江戸末期から明治初期にかけて造られ、経済的な繁栄と、人々の心意気を知る貴重な証人となっている。7台現存し、そのうち2台(東町、上町)を北斎館で、残り5台(中町、横町、福原、伊勢町、六川)を屋台蔵(おぶせミュージアム・中島千波館)で収蔵展示する。

 

東町祭屋台 天井絵「龍」「鳳凰」1844年、北斎85歳の時、鴻山の依頼に基づき制作

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上町祭屋台 天井絵怒涛図「男波」「女波」 四周を彩る縁絵は、北斎の下絵を元に鴻山が彩色。

欄間 前部 二重虹梁の上(前表) 「仙人と龍」